自分も周りも明るく盛り上げる言葉を使う人は、頭の中で何を考えているのでしょう。

 

女性

 

根拠なき自信ほど心強いものはない

 

人はよく、「自信がある/ない」と口にしますが、そもそも自信とは、「自分を信頼している」ということで、できるかどうかではありません。できるかわからなくても、「私なら大丈夫」と自分を信頼してしまえばいいのに、「無理かも」「できないかも」と言葉にしてしまうと、思うような結果が出せません。

自分を信頼するには、「過去に経験したことを強く記憶している」という脳の特徴を利用します。具体的には、調子が良かったときの状況や感覚、何かに夢中になっていた過去の自分を思い出してみます。そして、「自信があった過去の自分」に「自信がない今の自分」を分析してもらい、優秀なコーチになってもらうのです。すると、「私ならできる!」という前向きな言葉が生まれるはずです。

 

自信が生まれる前向きな問いかけ

 

脳は、問いかけに素直に反応します。「なぜできないの?」と聞くと、できない理由を言葉にします。そこで、「どうすればできる?」と、問いかけを前向きなものに変えてみます。すると脳は、「できる理由」を返してきます。前向きな言葉が使える人は、自分への問いかけに違いがあるのです。

 

自分以外の「誰かのため」を思うと力が湧く

 

また、「どうせ私はダメだから」という言葉を使う人がいますが、「どうせ」という言葉は、あきらめの感情を生みます。

あきらめやすい思考になっている人には、ある特徴があります。それは、思考と行動が「自分のこと」だけに留まっているということです。

「自分のためだけ」にやることは、思ったような結果が出なくても、「まっ、いいか」「仕方がない」とあきらめやすくなります。でも、「誰かのため」に取り組むことは大切にしようとします。家族や友人、同僚などの喜ばせたい人や、笑顔になってほしい人のために行動するようになると、簡単にあきらめることがなくなり、「どうせ」「だって」「でも」などの言葉が減っていきます。

 

人を喜ばせたことを書き出してみる

 

誰かのためになっている実感があると、言葉は前向きになります。そこでおすすめするのが「金賞をもらった」「成績が良くなった」など、うれしいと思った出来事を書き出すことです。そこに「誰かを喜ばせたこと」も書いてみましょう。たとえば、「仕事を手伝ったら同僚に感謝された」「手料理を家族が喜んでくれた」など実感を得ると、人はますます前向きな言葉を使えるようになります。

 


 

『PHPスペシャル』 2月号より

 

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本記事は、PHPスペシャル2019年2月号特集「いい『口ぐせ』が幸せを呼ぶ」より、一部を抜粋編集したものです。

 

【著者紹介】

飯山晄朗(いいやま・じろう)

1969年、富山県生まれ。人財教育家、メンタルコーチ。企業経営者や経営幹部、チーム指導者へのリーダーシップ教育や、アスリートへのメンタルサポートを行なう。著書に『自分の中の「どうせ」「でも」「だって」に負けない33の方法』(実務教育出版)などがある。