八方塞がりのときでも希望はあります。いつもの自分は必ず取り戻せます。

 

女性

 

人生は「思うようにならない」のが当たり前

 

気持ちの切り替えがスムーズにできたら、どんなに素敵な自分になれるでしょうか。

しかし、思うようにいかないのが現実。私たちはロボットではないので、目の前のさまざまな出来事に常に穏やかな気持ちで対応し、柔らかな笑みを絶やさない人にはなれません。

 

スマホからの情報や、仕事やプライベートなどのさまざまな人間関係によって気持ちはいつも揺れ動き、千々に乱れることだってあります。友達のSNSの幸せそうな投稿に嫉妬の炎がくすぶったり、同僚のつっけんどんな態度に「私、あの人の気に障ることをしたかしら?」と気に病んだり。 

 

職場や家庭で仕事がいっぺんに押し寄せ、「あれもこれもやらなくちゃ!」と頭ではわかっていても、そのプレッシャーが強ければ強いほどそこから動けなくなります。そうなると時間だけが経過し、結局何も手につかないままの自分を責め、イライラ、クヨクヨしてしまいがちです。表情は暗くなり、「あの人、今日も機嫌が悪いよね」と身近な人たちが遠ざかって、孤立していく感じがするものです。

 

浮き沈みが激しいのは真面目な証拠

 

そんな負のスパイラルに陥らないために必要なのが「気持ちの切り替え」です。ネガティブモードの自分を責める必要はまったくありません。イライラ、クヨクヨしてしまうのは、向上心が強く、人の気持ちに寄り添おうとする優しさがあり、責任感が強く真面目な人である証拠です。わき起こるネガティブな感情をいったん受け入れることが、気持ちを切り替えるための第一歩。

そこからほんのちょっと視点を変える工夫をするだけで、気持ちをスッキリさせることは可能です。

 

嫌いな人に好かれようとしなくていい

 

人に気に入られる存在でなければならないと信じるあまり、苦しくなっている人がいます。たとえばそれが上司という場合。上司のタイプも十人十色。「この上司とは仕事がしづらい」と感じることもあるでしょう。嫌いな上司を好きになる必要はありませんが、嫌い! と思うと相手に伝わります。相手にも嫌われて自分によくない影響があっては損です。嫌いなままでOKなので、「上司は仕事を運んでくれる人」と割り切りましょう。

嫌いな人は反面教師。きっとどこか学べるところがあるはずです。

 

思い切り泣いたほうが立ち直りが早い

 

職場で泣くことは悪いことと決めつけていませんか? 公私の区別をつけるべきとわかっていても、仕事で泣きたくなることはあるものです。がんばったのに結果が伴わなかった悔し涙。信頼していた人に裏切られてショックの涙。励まされて感動のうれし涙。それらを否定する必要はありません。

ただ、涙は周りの人に余計な心配をかけるのも事実。トイレなど一人になれる場所で思い切り泣いて発散すれば、気持ちはスッキリします。

 

 


 

PHPスペシャル』3月号より

 

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本記事は、PHPスペシャル2019年3月号特集「気持ちをすっきり! 切り替える」より、一部を抜粋編集したものです。

 

【著者紹介】

関下昌代(せきした・まさよ)

熊本県生まれ。キャリアカウンセラー。亜細亜大学非常勤講師。銀行、テレビ局の受付、県庁の秘書課業務などを経て、外資系銀行の管理部門に勤務。『伸びる女と伸び悩む女の習慣』(明日香出版社)など著書多数。