いくら頑張って節約・貯金しても、家族がお金を使ってしまう......そんなときの対処法を、オネエ口調で人気の精神科医、Tomy先生に伝授していただきました。

 

夫婦

 

「あーー、もう今月どうしよう……」。毎月主婦の頭を悩ますのが、家計管理。収入は増えないし、支出だって簡単には削れない。でも何とかするしかない! 家計をやりくりするのってとっても大変なことよね。

でも、そんなお母さんの悩みなんて家族はつゆ知らず。自分の消費生活をなかなか変えようとはしないものです。「一体誰のためにこんな苦労してるのよ!」と叫びたくなることもあるはず。そこで今回は、「どうやって家族に節約してもらうか」を、ケース別に考えていきましょう。

 

Aさんの場合〈安いもの好きの夫〉

 

「夫は安いものが大好き。必要がない余計なものをいつも買ってくる。100円ショップなんかに行くと最悪。」

 

...人間は得することより、損することに過剰に反応するという心理学の研究結果があるの。これに従えば、ご主人さんのような人は、「お、安い。買わないと損するだろ!」と思って無駄遣いしてしまうのかもしれないわね。

でも、対策もここにヒントがあると思うわ。「損したくない気持ち」を逆手にとればいいの。具体的には、ご主人さんの買い物で逆に損していると伝えること。「あなたが今月買ってきた必要ないものの金額は〇〇円よ?」と示す。そうすれば「えええ、こんな金額になってるの? もったいないな」という気持ちになるんじゃないかしら?

百円ショップで買えそうなものをリストアップして、ご主人さんに買ってきてもらうのもアリね。こうすれば「お得なものを買いたい」という気持ちも満たしてあげられて一石二鳥よ。

 

Bさんの場合〈教育費は元が取れる?〉

 

「中学生の息子の将来を考えて、塾や通信教育など、結構な額の教育費を使っている。本人の意識が低いので、元が取れるのか疑問に思えてきた。」

 

...アテクシの両親も教育熱心だったのよ。アテクシは小6から塾に行き、中学からは私立の中高一貫校、それから大学受験まで週一回の塾、夏期講習、冬期講習、合宿と、何でも行かされたわ。

そんなアテクシの経験を踏まえて言うと、「本人にモチベーションがないと無駄」です。たとえば「塾にすごく頭のいい子がいて憧れる」「塾の友達が楽しい」「成績が上がると、親からご褒美がある」などね。子供は「いい学校に行って、いい仕事に就きたい」なんて考えるわけがないので、「子供の視点のモチベーション」が大事なのよ。

で、子供のモチベーションを確認して、それが満たされるような環境で教育費を使うべき。イヤイヤ行かされている状態を最小限にしないと、勉強そのものが嫌いになったり、反抗してわざと勉強しない子供も出てくるわよ。

 

Cさんの場合〈高級品志向の夫〉

 

「夫は高価なスイーツを買ってきてくれたり、アクセサリーをプレゼントしてくれたり。うれしいけど、老後の資金のために貯めておいてほしい。」

 

...まず、大切なことはあなたの価値観をちゃんと伝えること。たとえば、老後の資金について話し合ってみるの。話し合いをもつだけであなたが真面目に考えていることが伝わるし、ご主人さんもしっかり資金計画を意識するようになるわ。

ほかにも、「買い物をするときに極力二人で選ぶようにする」というのもいいわね。質の良いものって、質が上がった分以上に値段が跳ね上がってくる。でも逆に言えば、そこそこ良いものをちゃんと選べば、価格はぐっと抑えられるということ。そこで二人での買い物のときに「品質は良いけど、ぐっとお得なもの」を提案するようにしたらどうかしら?

「あ、確かにこの海外ブランドのシャツも素敵だけど、こっちの国産品も十分質がいいし、値段は三分の一だよ?」という感じにね。

 

Dさんの場合〈金銭感覚の違い〉

 

「私はチラシをチェックして、お買い得のときに購入するようにしているのに、夫は節約の意識が低く、コンビニなどで割高な買い物をしてくる。」

 

...日常でよく使うものの場合、「お買い得なときに買いためておく」という方法と、「随時必要なものをこまめに買いに行く」という方法があるわ。一見前者のほうがいいように思うけど、実はケースバイケースなのよ。移動時間や持ち運ぶ手間、ものを置いておくスペースを考えたら、多少高くてもコンビニで買ったほうがいいこともある。

たとえば金額差がわずかな場合や、消費期限の限られているものの場合は、ご主人さんのやり方のほうがいいかもしれないのよ。なので、一度夫婦で話し合って「奥さんが特売のときに買いためておくもの」「コンビニで買ってもいいもの」をリスト化しておいたらどうかしら?

また、個数を決めておくのもいいと思うわ。たとえば「一回に三本までならコンビニでコーラを買ってもいいけど、それ以上はダメ」とかね。

 


 

『PHPくらしラク~る』 6月号より

 

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本記事は、PHPくらしラク~る2019年6月号特集「楽しい節約」より、一部を抜粋編集したものです。

 

【著者紹介】

 

Tomy(精神科医)

1978年生まれ。国立大学医学部卒業後、医師免許取得。研修医修了後は精神科医局に入局。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、産業医。精神科病院勤務を経て、現在はクリニックに常勤医として勤務する。オネエ口調で読者からの相談にのるブログが大人気に。http://ameblo.jp/kazeyokoiyo/