すぐに出かけなきゃいけないのに、のんびりパジャマを着替える我が子……。子どもに急いでほしい時、あなたはなんと声をかけますか?

 

男の子

 

 急かすのはNG! この言葉で応援しよう

 

×毒舌ワード…さっさと準備しなさい!

○応援ワード…10分後にバスに乗るから、それまでに準備してね

 

【ポイント1】無理に急せかさない

急かしても、子どもが急いで準備してくれるとは限りません。声かけしても、「え~ !何で急がないといけないの~」と子どもがダラダラしている様子を見て、余計にストレスを感じてしまうかもしれません。

 

【ポイント2】なぜ急がないといけないかを伝える

「バスに乗り遅れるから」など、なぜ急がないといけないか、理由を伝えると子どもは納得してくれます。納得すれば、子どもなりに急いで準備してくれるようになるでしょう。

 

【ポイント3】「いつまでに」を伝える

「10分後に」など、時間の目安を伝えると、子どもが心づもりをしやすくなります。「早くしないと間に合わないな」と気づけば、急いで準備できるでしょう。

 

【ポイント4】子どものペースを見守る

準備のスピードが最初はゆっくりでも、慣れると速くできるようになります。急かしすぎると子どももストレスを感じてしまうので、ゆったりと構えて子どものペースを見守るようにしましょう。

 

「さっさと準備しなさい!」はなぜダメなの?

 

毒舌ワード「さっさと準備しなさい!」について、くわしく見てみましょう。

 

【悪い点】

・「さっさと」では、どれくらい急いだらいいかわからない

・ 急いだ方がいい理由がわからない

・「準備しなさい!」と子どもに命令してしまっている

 

【子どもはこうなる!】

子どもはこうなる!

・ 「こわい!」と感じて萎縮してしまう。親の顔色を過度にうかがうようになる。自分で考えて行動できなくなる

・あるいは「またガミガミ言ってるなぁ~」と、うっとうしく感じてしまう

・ 大人の言うことを聞き流すようになる。大事なアドバイスを伝えたい場合も子どもの心に響かなくなってしまう

 

毒舌ワードを投げかけると、一時的に子どもは急いで準備するかもしれませんが、恐怖心や「めんどくさいなぁ~」という気持ちからであり、なぜ急がなくてはいけないか、自ら考えて行動しているのではありません。このような毒舌ワードを投げかけ続けることは、子どもの将来を考えるとよくありません。

 

応援ワードのいいところ

 

応援ワード「10分後にバスに乗るから、それまでに準備してね」はどうでしょうか。

 

【よい点】

・「10分後に」と時間の目安を伝えている

・「バスに乗るから」と急がないといけない理由がわかる

・「それまでに準備ができればいい」と達成すべきことがわかる

 

【子どもはこうなる!】

・「10分後までに間に合うかな?」と自分で考え始める

・「バスに乗り遅れるといけない!」と納得し、自ら急いで準備する

・ たとえ準備が間に合わなかったとしても、「10分って意外と短いんだな!」「次からはもっと急がなきゃ!」と時間管理の意識が芽生える

 

応援ワードは、子ども自身で気づき、考えるきっかけを与えています。たとえ準備がゆっくりだったとしても、「どうやったら時間に間に合うかな?」「もっと速く準備できるようになるには、どうすればいいかな?」と子ども自身で考え始めます。応援ワードで、子どもの試行錯誤する力が育つよう見守りましょう。

 


 

【本書のご紹介】

 

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『お母さんの「怒りの言葉」は子どもの「やる気を引き出す言葉」に変えられる!』

 

何度怒ったりガミガミ注意したりしても、子どもは変わりません。本書で紹介する「子どもにちゃんと伝わる言い回しの極意」を知って、子育てをもっと楽にしましょう。

 

【著者紹介】

多田淑恵(ただ・よしえ)

東京大学教養学部、同大学院総合文化研究科修士課程修了。在学時にベルリン=フンボルト大学に1年間留学。留学期間を除く5 年間、塾講師と家庭教師を担当し、教育業界に携わる。大学院修了後、大手IT企業にて、グローバル企業の経営・ITコンサルティングに従事。ITの支え以上に、人の問題解決能力が必要となる社会を見据え、教育事業を立ち上げる。合同会社テラックを設立し、家庭向け自律化支援のみならず、法人向け教育プログラムやイベントの企画・運営を行う。「自律した人」をつくる教育事業を日本全国で展開している。