人間関係で疲れたり、人を疲れさせたりしないで楽しく過ごすカギは「一緒にいてラクな人」になることです。

 

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自分から与えるとうまくいく

 

「一緒にいてラクな人」になり、人間関係を心地いいものにするには、相手のために何か大きな行為をしようとがんばるよりも、簡単にできることをしょっちゅうするほうが効果的です。簡単なことだと負担にならないし、相手も気を使わないで済みます。そのためにできることを、下に三つ挙げています。
人間関係では、相手から何かを得ることを求めれば求めるほど疲れます。ほしいものを相手がいつもくれるなんてことはあり得ないからです。下に挙げた、「自分からあいさつをする」「相手の名前を呼ぶ」「感謝をしょっちゅう伝える」はすべて、自分から与える行為です。それをすればするほど、実は、自分がいちばんいいものをたくさん得られるのです。相手のために自分が与えられることを見つけて、喜びと優しさの気持ちで提供しましょう。

(1)自分からあいさつをする

「あいさつをしましょう」ってありきたりですが、やっぱり大切なこと。人に会ったら、あなたからはっきりあいさつをしましょう。好感をもたれるから人間関係がラクになるし、相手も、あなたから存在を認められていると感じるので、あなたといるのがラクになります。

(2)相手の名前を呼ぶ

私たちにとっていちばん響きの良い言葉は、自分の名前。あいさつのときや会話のときに、相手の名前を添えましょう。たとえば「どう思われます?」よりも「竹林さんはどう思われます?」という具合です。

(3)感謝をしょっちゅう伝える

人はみんな感謝されたいもの。「ありがとう」をたくさん伝えましょう。たとえば職場だったら、感謝の言葉を小さなメモに書いて人の机に置いたり、メールに感謝の言葉を添えたりできますよね。ありがとうの言葉には、言ったあなたも言われた相手もホッとさせる力があります。

 


 

「PHPスペシャル」11月号より

 

 

 

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本記事は、「PHPスペシャル」2019年11月号特集「疲れをためない人がしていること」より、一部を抜粋編集したものです。

 

【著者紹介】

古宮昇
心理学博士、公認心理師、臨床心理士。日本と米国で通算20年にわたり、のべ5000名以上のカウンセリングを行なう。『自己肯定感がドーンと下がったとき読む本』(すばる舎)、『一緒にいてラクな人、疲れる人』(PHP文庫)など著書多数。