人を疲れさせなければ、自分も人間関係で疲れません。相手を疲れさせず、あなたもラクでいられるためにできることをしましょう。

 

 

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欠点を見せる

 

あなたが欠点を隠そうとすればするほど、人はあなたとの間に壁を作り、本音を言わなくなって、敬遠するようになります。
人は、弱点や欠点もあり、完璧じゃないからこそ好かれるのです。自分のことを良く見せようとか、弱点に気づかれないようにしようとか、そんな壁を作るのをちょっとやめて、肩の力を抜いてみましょう。そうすると、あなたは一緒にいてラクな人になります。

 

人を裁かないようにする

 

一緒にいて疲れる人は、他者より自分の価値を不当に下げて、「自分に自信がない」と思っていることが多くあります。それでいて内心では、しょっちゅう人のことを見下したり、裁いたりしているものです。たとえば、「あの人はすごい。それに引き替え私は……」と言いつつも、心の中では「あんな傍若無人な態度、私にはできないわ」と他者より自分が上に立とうとします。
でも、人を裁いて他者と自分の間に上下関係を持ち込むと、人を疲れさせるし、何よりあなた自身も疲れます。人のことを裁こうとする思いが湧いたときには、「自分も完璧な人間じゃない」ということを思い出しましょう。

 

相手の意図をゆがめない

 

人間関係で疲れる大きな原因として、相手の言動をゆがめて解釈する、ということがとても多いものです。
かつて、知り合いが私に悩みを話したとき「そんなことをぼくに言ったって仕方がないじゃないか!」とイライラしたことがありました。相手は私に解決法を求めているんだと思い、しかし私には解決法をアドバイスすることができなかったため、無力感を覚えてイライラしたのです。ところが実際には、相手は私につらい気持ちをわかってほしかっただけで、解決法を求めていたわけではありませんでした。私は相手の意図をゆがめて解釈し、腹を立てていたのです。
また、誰かがあなたの提案に反対したとき、「私を否定した!」とか「私を裏切った!」と思い込みで受け取ると、人間関係にひびが生じます。相手の意図を悪くゆがめて解釈しないように気をつけましょう。

 

「話す」と「聞く」を3対7にする

 

私たちは、「自分の話を聴いて、わかってほしい」と強く願っています。ですから、聴き上手になるととてもトクをします。
でも、ただ黙って相手に一方的に話をさせるのが聴き上手ではありません。相手の気持ちを想像しながら、「うん、うん」「そうなんだ」と、たくさんうなずいて聴きましょう。
また、相手との間に心の壁を作って、自分のことを話さないのは聴き上手ではありません。日常会話では、あなたの思いや気持ちなども、自分から心を開いて伝えましょう。そうしないと相手は疲れてしまいます。自分のことを話す量と相手の話を聴く量のバランスは、3対7ぐらいを目安にするといいですよ。

 


 

「PHPスペシャル」11月号より

 

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本記事は、「PHPスペシャル」2019年11月号特集「疲れをためない人がしていること」より、一部を抜粋編集したものです。

 

【著者紹介】

古宮昇
心理学博士、公認心理師、臨床心理士。日本と米国で通算20年にわたり、のべ5000名以上のカウンセリングを行なう。『自己肯定感がドーンと下がったとき読む本』(すばる舎)、『一緒にいてラクな人、疲れる人』(PHP文庫)など著書多数。