私たちが教わってきた昔ながらのそうじのやり方では、家の中が清潔になるどころか、細菌やダニ、カビなどの温床になりかねません。

 

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病気を防ぐそうじの 3大スポット3原則

寝室
睡眠中は免疫力が低下します。
→上から下へ、一方向に向かって、静かに、ゆっくり行なう。

キッチン
カビや細菌の好物がいっぱい。
→ホコリを舞い上げないように、窓やドアは閉めきる。

トイレ
病気がはやっている時期はとくに注意。
→病原体の温床になりやすい寝室、キッチン、トイレは念入りに。

 

寝室
寝具は綿ボコリを大量に出すだけでなく、湿気を含んでいるので、細菌やダニ、カビなどの温床に。こまめなそうじが不可欠!

・寝室のそうじは夕方から夜に
朝起きるとき、布団から、病原体を含んだ大量のホコリが舞い上がり、部屋じゅうに飛散するので、朝、そうじをしても効果は小。ホコリが床に落ちきった夕方から夜にかけてが効果的です。

・布団はバンバンたたかない
布団を干すときにバンバンたたくと、中綿からダニやダニのフンが飛び出て飛散するおそれがあります。ハンディタイプの掃除機をパワーブラシモードに設定して、表面のホコリを吸い取るようにしましょう。

・フローリングワイパーは一方向に動かす
冬は窓に沿って下に流れる気流によって、ベッドの下に部屋のホコリが集まりやすくなるので、ドライシートのワイパーを床面につけたまま、奥から手前へ一方向に滑らせて、ホコリをかき集めるようにします。

 

キッチン
食べ物を扱うだけに、細菌の感染リスクがとても高いのがキッチン。細菌やカビを繁殖させるホコリや水気は除去しましょう。

・取っ手の手あかを落とす
冷蔵庫や電子レンジなどの取っ手は、皮脂を含んだ手あかがつきやすい場所。手あかは食中毒の原因となる病原体のエサになってしまいます。重曹水をスプレーして3分放置してから、マイクロファイバークロスでふき取ってください。

・シンク下は風通しよく
調理器具や鍋、お皿などの収納に便利なシンク下ですが、ここにものをつめ込むと、風通しが悪くなり、カビやダニが発生する原因になります。ものを減らし、1週間に1度は、中のものを出して奥まで風を通し、ふきそうじをするのが理想です。

・床の水ぶきは逆効果
キッチンの床は、雑菌が発生しやすいので、つねに清潔に保ちたいもの。ただ、汚れが気になるからといって、濡らした雑巾などで水ぶきをすると、かえって床に雑菌を塗り拡げることになるのでNG。どんな汚れでも、まず乾いたクロスでふき取りましょう。

・ふきんは雑菌の温床
濡れたふきんは、雑菌の温床です。調理中、調理台が汚れるたびに、濡れたふきんでふき取り、その手で調理を続けると、食品にも雑菌が付着して食中毒の原因になりかねません。ふきんにさわったら、そのつど必ず石鹸で手を洗いましょう。

・食器はよく乾かす
洗った食器をふいて、すぐにしまうのはやめましょう。ふきんなどでふいても、水分を完全に取り除くことはできないため、カビが発生する原因になることがあります。どんなに忙しくても、食器乾燥機などでしっかり乾燥させてからしまうようにしましょう。

 

トイレ
家の中でも、とくに細菌とウイルスが多いのがトイレ。換気扇が巻き込むドア下からの大量のホコリに要注意。

・トイレの床に掃除機は厳禁!
トイレの床に掃除機をかけるのは厳禁です。ホコリや細菌が掃除機の中に入り、別の場所で掃除機を使ったときに、排気により拡散するおそれがあるからです。

・上から下へホコリを集める
壁や床をそうじするときは、必ずビニール袋かゴム手袋をはめ、壁は上から下へ、床は奥から手前へ、乾いた布か、ドライシートを使って、静かにホコリをかき集めます。

・スリッパを置くならゴム製に
布製のスリッパは、細菌が繁殖しやすいので、トイレで使うのはNG。ゴム製のスリッパがおすすめです。床が清潔なら、スリッパをはかなくても大丈夫です。

・ブラシを濡れたままにしない
ブラシは、ケースに汚染された水が溜まるので、おすすめしない道具。使うなら、ビニール袋をかぶせて使い、終わったらビニール袋を裏返して捨てるなどの工夫を。

 

家族に病人が出たときには
感染ルートと正しいそうじ法を理解して、家庭内での二次感染を防ぎましょう。

・インフルエンザ対策にはホコリを舞い上げない
インフルエンザは飛沫感染で広がります。寝室のベッドまわりなどでウイルスを含んだホコリが舞っていると、家族にも感染が広がります。「上から下へ」の原則に従って、マイクロファイバーのクロスでホコリをそっと除去しましょう。床のそうじも、ドライシートのフローリングワイパーや掃除機のパワーブラシモードでゆっくりと。

・ノロウイルス感染予防の第一関門は嘔吐物の処理
嘔吐物が乾いて、ウイルスが空気中に飛散する前に消毒するのがポイント。0.1%に希釈した次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)の消毒液をつくり、使い捨てビニール手袋とマスクを着用し、嘔吐物をペーパータオルでおおって、消毒液をかけてからふき取ります。ふき取る際に往復ぶきはNG。常に外側から中心に向かってふくのが正しいふき方です。

 


 

「くらしラク~る」 12月号より

 

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本記事は、「くらしラク~る」2019年12月特集【モノは少なく、軽やかに 持ちすぎない暮らし】より、一部を抜粋編集したものです。

 

【著者紹介】
松本忠男(まつもとただお)
株式会社プラナ代表取締役。東京ディズニーランドの開園時の正社員、ダスキンヘルスケアを経て、亀田総合病院のグループ会社に転職。清掃管理者として約10年間、現場のマネジメントや営業に従事。著書に『図解 健康になりたければ家の掃除を変えなさい』(扶桑社)など。