3歳の男の子を育てながら、「ママの笑顔がいちばん」というメッセージを全国のママたちに伝える活動を展開中のバブリーたまみさん。子どもをせかすことが減った理由とは?

 

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特集【「あとで」「早く」をやめると子どもは伸びる!】よりインタビュー


子どもって、どうしてママが忙しいときに限って、ぐずったり、わがままを言ったりするんでしょうね。
ママとしては何事にもタイムリミットがあるので、「○時までに寝かせないと、寝坊をして保育園に遅れてしまう。△時までにお風呂に入れて……となると、□時には夕ご飯を食べさせて」と逆算したりして、いつも時間に追われていますよね。
やることがたくさんありすぎるから、しっかりスケジュールを立てないとこなせない。でも、子どもはいつもママの事情なんか、おかまいなしです(笑)。
以前、こんなことがありました。
私は息子を保育園に迎えに家を出るときに、いつも炊飯器のスイッチを入れていくんです。ところがその日、スイッチを入れ忘れてしまって、保育園に向かう途中でそのことに気づいてから、私の頭の中は「早く帰ってスイッチ入れなきゃ」と、炊飯器のことでいっぱいになってしまって(笑)。

言ってしまった、あの言葉

いつもは、保育園で待っている息子を「会いたかったー。今日も1日、がんばったね!」なんて言いながらギューッと抱きしめるのですが、その日はそれどころじゃなくて、とにかく早く帰るため、急いで靴を履かせようとしたんです。
すると息子が、「帰らない!」とグズり始めたので、思わず言っちゃったんです。「もう、早くして!」って。そして、無理矢理に靴を履かせようとしたら、息子は火がついたみたいに泣き出してしまいました。
あきらめて息子が泣きやむのを待っていると、息子がべそをかきながら、「ママ、抱っこしてほしかった」と言ったんです。
そこで初めて、彼を抱きしめていなかったことに気がつきました。
「ごめん、そうだった。いつも、ギューッするもんね。ママが悪かった」と言うと、息子は靴を履いてくれました。
たぶん息子は、迎えにきた私の顔が殺気だっていて(笑)、心が自分のほうに向いていない。いったいどうしたんだろう? って、不安だったのでしょう。
いろいろ振り返ってみると、息子に「早く!」と言ってしまうときは、息子にではなく私に原因があるんですよね。時間に追われていたり、パパとケンカをしちゃったりして。
時間と心に余裕のあるときは、声を荒らげることはないような気がします。
たとえば、息子がお風呂に入ろうとしないときも、「まず右の靴下を脱いでみようか。次は左ね」と、子どものペースに合わせて、やさしく誘導する。一見、時間がかかりそうですけど、実はこのやり方のほうがスムーズにいくんです。
それがわかっているのに、余裕がないときは息子にイライラ。そして「またやってしまった」と落ち込むわけです。

パートナーの協力が不可欠だけど

そして私は、はたと気がつきました。
家事も子育ても、私なりに精一杯がんばってる。息子に対しても、いつもニコニコしていたいと、心の底から思っている。それなのに「あとで」「早く」とついつい言ってしまうのは、時間と心に余裕をもてない子育て環境にも問題があるんじゃないか、って。
ママがイライラしない環境づくり。それは、パートナーの協力なくしては考えられません。でも、男の人って、ママが忙しいことや、具体的に何が大変なのかに気づかないみたいなんです。
私は最初、「大変なの、見ればわかるでしょ。言われなくても手伝ってよ」と思っていました。その「察してよ」のイライラをパパにぶつけてしまって、険悪な雰囲気になったことも……。

パパに悪気はないから

ある日、2人でゆっくり話をしたときに初めて、男の人に「言わなくても、そのくらい気がついて!」は通用しないことを知りました。パパに悪気はないのです。本当に気がつかない(笑)。私がなぜ怒っているのかわからず、オロオロするだけだったみたいです。
そこで、私がパパにどうしてもらいたいか、具体的に伝えました。それをやってくれたら、私に時間と気持ちのゆとりができて、息子とゆっくり向き合える。私もイライラしなくなって、パパにももっとやさしくしてあげられるはずだ、と。
そうしたら、お願いしたことはまじめにやってくれるようになりました。息子のためと思えば、苦にならないみたいですし、何よりも私の機嫌がよくなるので(笑)。おかげで私も、息子に声を荒らげる回数が以前より減った気がします。
新生活で忙しい時期こそ、夫婦間の話し合い・助け合いが大事です。
ママは忙しいから、イライラしてしまうときもあるけれど、 毎日少しでもいいから子どもと向き合う時間をつくって、「心はちゃんとあなたのほうを向いているよ」と、子どもに伝わる言葉がけや接し方をしていくことも大切ですね。
 

 


 

「PHPのびのび子育て」5月号より

 

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本記事は、「PHPのびのび子育て」2020年5月号特集【「あとで」「早く」をやめると子どもは伸びる!】より、一部を抜粋編集したものです。

 

【著者紹介】
バブリーたまみさん
ママ界のエンターテイナー。1988年生まれ。1児の母。2018年に脱サラしてママ界のエンターテイナーになると決意。'19年には1stアルバム『ママの笑顔がいちばん!』(キングレコード)をリリース。現在は全国ツアーや各種イベントに出演したり、Instagramやブログで情報発信をしてママの共感を呼んでいる。