意識が無意識へと切り替わる寝る前の5分間は、自己肯定感を上げる絶好のチャンスです。


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「今日の良かったことはなんだろう?」


寝る前に大切なのは、一日を簡単に振り返ることです。悩んでいる人の多くは、寝る前に、「上司に怒られた」「好きな人から返信が来ない」など、その日に起きた嫌なことを振り返りがちです。一日の最後に、その日の良くなかったシーンのダイジェストを回想していては、自己肯定感は上がるどころか下がっていきます。

負のスパイラルから抜け出すためには、嫌なことではなく、良かったことに焦点を当てましょう。多くの人は、「良かったこと=特別なこと」と思い込んでいますが、小さなことでいいのです。「旅行に行った」「ボーナスをもらった」「旧友と会った」などの印象的な出来事ももちろん良いことですが、それらは年間にどのくらいあるでしょうか? 数えられる程度しか起きないはずです。毎月、毎週、毎日のようにはありません。

寝る前に思い出すのは、「電車で座れた」「友人と連絡がとれた」「好物を食べられた」など、小さな良いことでいいのです。小さなことに気づけるようになると、一日の最後を「感謝」という感情で締めくくることができ、ゆっくり眠れます。


「明日はどんな一日になるかな?」


自己肯定感を上げるには、過去より未来を考えることです。具体的には、寝る前に明日の予定を頭の中で思い浮かべるのです。

ただ、明日のことを考えると、「仕事に行きたくないな」「プレゼン緊張するな」「〇〇さんと顔を合わせたくないな」などのネガティブなことに支配されて、眠れなくなることがあると思います。そこで、自己肯定感を上げるために、明日の予定にワクワクすることを入れるのを意識してみてください。自分へのご褒美のような予定です。

たとえば、「仕事帰りに、ご褒美として大好物のお寿司を食べよう」などと考えてみると、考えた瞬間からワクワクするはずです。私は読書が好きなので「明日この本を読もう」と考えるとワクワクしてきます。

未来にワクワクする予定があると、日常に変化が起こります。数カ月先に旅行に行く計画を立てると、予定を入れたその日から出発の当日まで、ワクワク感を継続することができますよね。
明日、ワクワクするような予定は入っていますか? 明日を楽しみにしながら、眠りにつきましょう。




「PHPスペシャル」8月号より


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本記事は、「PHPスペシャル」2020年8月号特集【いい「口ぐせ」がいい人生をつくる】より、一部を抜粋編集したものです。


【著者紹介】
古山有則(こやまあきのり)
メンタルトレーナー。心を鍛える「古山塾」主宰。独自のメンタルトレーニングを編み出し、自己肯定感を上げるメッセージを多くの人に届ける。恋愛、復縁、人間関係についてのアドバイスを紹介するインスタグラムも人気。著書に『嫌いな人がいる人へ』(KADOKAWA)がある。