片づけにはさまざまな方法があり、中には正反対のようなものもあるので、どれを参考にしたらいいか迷う人も多いのでは?


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どんなときにどんなテクが有効なのか、ズバリ判定!

私もこれまでにさまざまな達人のテクニックを真似してきましたが、自分の性格や場所に合わない方法ではうまく片づけることができず、かえって部屋が散らかってしまったことも!
そこで相反する片づけテクをピックアップしながら、それぞれの方法がどういうシチュエーションに向いているのかをズバリ判定してみました。

収納の方法は...

使いやすさ優先!出しっぱなしVS.見た目スッキリ!隠す収納

フックにかけたりスタンドに立てたりする出しっぱなし収納と、扉付きの棚や引き出しの中に隠してしまう収納との違いは、出し入れ時のアクション数と見た目です。
出しっぱなし収納にすれば、ものを出す、入れる際にそれぞれワンアクションですみますが、見た目はものが多く見えます。
一方、隠す収納にすると、出し入れのたびに扉や引き出しを開閉するアクションが必要ですが、見た目はスッキリします。
なので、週3回以上使うものや、人目が気にならない場所は出しっぱなし収納を選ぶと便利。比較的使用頻度が低いものや、来客を通す部屋、視界をスッキリさせてリラックスしたい場合には隠す収納がおすすめです。

【判定】
週3回以上使うなら出しっぱなし、来客やリラックスのための部屋は隠す。

【出しっぱなし収納のコツ】
出しっぱなし収納も、ものの量をなるべく抑え、色を統一することでスッキリ見せることができます。インテリアとマッチした色で無地がベスト。機能と見た目を両立させた収納が実現できます。

ほぼ満杯になった収納場所は...

ものを減らすVS.アイデア収納・スキマ収納で工夫

ものを減らすのが苦手な人は多いですが、減らすことでものの出し入れが楽になり、収納の手間も省けるので、思い切って減らしてから収納するのがベストです。
その際、「いる・いらない」だと冷静に判断しにくいので、「使う・使わない」で判断するといいですね。
すべて必要なものだという場合は、収納を工夫しましょう。ただし片づけに慣れていないうちから、片づけの達人がしているような細かな分類収納を真似するのは危険です。細かな作業が好きな人なら別ですが、作業量が多くなるので挫折しがちです。
最初はよく使うものとそうでないものを分けて収納してみましょう。それだけでも日々の生活はだいぶ楽になってきますよ。

【判定】
基本は必要なものだけに減らしてから収納、すべて必要なものなら使用頻度別に収納を。

【収納アイテムは使い方を決めてから!】
片づけを始める前に収納アイテムを買うと、結果的にサイズや使い勝手が合わず無駄になる可能性大。スペースを活用するためにどうしても必要な収納アイテムがあれば、買うようにしましょう。

初めに片づけるのは...

テーブルなどよく使う場所VS.棚などの収納場所

毎日使うテーブルなどが散らかっていて、最終的にテーブルのものを納めたい棚などの収納場所も散らかっているという場合、どこから手をつけたらよいかわからないですよね。
その場合、たとえばテーブルを使うたびにものを寄せるのが大変など、ストレスを感じているなら、テーブルから始めるといいでしょう。不要なものを捨てて、使うものはペン立てなどにまとめておくだけで、テーブルの上はスッキリします。
テーブルの散らかりにさほど困っていない場合は、収納場所から着手を。棚などの収納場所を片づけることで、テーブルの上のものをしまう場所もでき、最終的にテーブルも片づけやすくなります。

【判定】
日々ストレスを感じている箇所があるならそこから。特定の場所が思いつかないなら収納から。

【別の場所にあるべきものは、気づいたときに戻す!】
片づけ中、たとえばキッチンで文具が見つかるなど、「本当は別の場所にしまいたいもの」に気がついたら、放置せず、見つけたときにあるべき場所に移動させましょう。

複数あるアイテムは...

1つだけ残すVS.使う場所にそれぞれ置く

たとえば、さまざまな用途に使うハサミは、一番使いやすいものだけ残してあとは処分するか、いくつか残すか迷うところですね。
1つだけに絞ってしまうと、子供の工作、趣味の切り絵などさまざまな場所での作業の際、いちいち収納場所に取りに行かねばならず手間がかかります。
かといって必要以上に数があっても散らかりのもとになります。
そこで、ここは両方のいいとこどりをして、用途別に1つずつ残しておいてはいかがでしょうか。
さらに用途別に道具セットを作っておくと便利です。たとえば工作用セットとして、ハサミとのり、折り紙をまとめて箱などに入れておくと、さっと出し入れができて作業の前後が楽ですよ!

【判定】
双方のいいとこどりで、使う場所にそれぞれ1つずつ置く。

【モチベーションアップの方法を知っておこう】
片づけるとやせる、開運する、金運が上がる、といった副産物があり、それらを紹介した本やサイトもたくさん。自分のやる気を上げてくれそうな情報に触れて片づけを促進しましょう!

洗濯した衣類は...

たたんで収納VS.放り込んで収納

ブラウスなどしわになりやすいアイテムは、きちんとたたんで収納することで美しさがキープできます。一方、くつ下やショーツなどしわが気にならないアイテムは、かごや引き出しに放り込んで収納しても問題なし。
いずれもギュウギュウ詰めにすると、ものの居場所がわからず、出し入れの際に散らかります。たたむなら立てて、放り込むなら重ならない量にとどめ、1つ1つ見渡せるように。

【判定】
しわが気になるものだけたたみ、それ以外は放り込んでOK!

収納グッズには...

ラベリングするVS.ラベリングしない

家族で共有するものはラベリングしたほうがわかりやすくなります。自分ひとりで使うもので、収納場所がわかるものはしなくてもOK。ただしきれいにラベリングすると収納に統一感が生まれ、見た目がスッキリする効果もあるので、できる人はトライしてもいいでしょう。
ちなみに洗剤類や調味料などは同じデザインの容器に詰め替えれば統一感が生まれますが、見分けるためにラベリングが必須となります。

【判定】
家族で共有したり「映え」を重視するならラベリング、共有や映えを気にしないならしなくてOK!

捨てるかどうかの判断は...

機能的なものを残すVS.気分が上がるものを残す

ものを減らす際、機能的であることを重視するか、持っていて気分が上がることを重視するかも迷うところ。片づけに慣れないうちにどちらか一方にこだわると、本来残しておきたかったものを捨ててしまい後悔することも。
まずは機能的なものと、機能性は悪くとも持っていて気分が上がるものとを両方残しておき、それ以外の明らかな不用品を処分してみては。それだけでも部屋が片づき、自分にとって大事なものが見えやすくなるでしょう。
その上で、ものや場所によって、どちらを重視するか使い分けても。気分が上がるものを残す場合、高価なアイテムで行なうとハイリスクなので、まず安価なハンカチなどで試して感覚を磨きましょう。

【判定】
最初は両方を重視。明らかな不用品のみ捨てるだけでも大切なものは見えてくる。

【どれだけ分類するかはアイテム別に考えて】
よく使うメイク道具、文具や、サイズで用途が違う電池などはアイテムやサイズ別に分類しておくと便利。使用頻度の低いものや、1つ1つの用途が同じ下着、くつ下などはざっくり分類でも。

片づけを進めるなら...

一気にまとめてVS.少しずつコツコツ

片づけは一気にやるとスッキリしますが、いきなり大規模にやろうとすると挫折する場合も。
時間や人手がある、気分を変えたい、人を呼びたいなどの動機があるときは一気に、まとまった時間がない場合や、よりていねいに取り組みたい場合は段階的にコツコツと片づけましょう。
いずれの方法でも、基本は次の4つ。
(1)ものを出す。 
(2)使う・使わない・迷う、に分類する。
(3)迷うものは箱に入れて目立つ場所に置き、後で見直す。 
(4)使うものを出し入れしやすい場所に収納。
一気に行なう場合も、あらかじめ財布の中や引き出しなど小さなところで練習しておくと安心です。
片づけ後も、生活の変化に応じてものを見直すことも大切です。

【判定】
時間や人手、強い動機があるなら一気に、よりていねいに取り組みたいならコツコツと。

【まとめ】続けることで感覚が磨かれ、自分に合った方法が見つかる

片づけはそれ自体が目的ではなく、自分や家族が使い勝手良く、居心地のよい空間を作るためのもの。さまざまな片づけテクを判定しましたが、人それぞれで性格や状況は違いますので、実際にやってみて、合わない場合はやり方を変えながら、無理のない範囲で続けてみてください。片づけの感覚がどんどん磨かれていくはずです。




PHPくらしラク~る」10月号より


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本記事は、「くらしラク~る」2020年10月特集【すっごいお清め片づけ】より、一部を抜粋編集したものです。

【著者紹介】
野中真規子(のなかまきこ)
片付けライター。証券会社、制作会社を経て2001年よりフリーライター。2018年に電子書籍『片付けられない、という「思い込み」をなくして、今すぐ片付けるための本』(ハウスキーピング協会)をリリース。