すぐ近くにあるひとりでも楽しめることを見つけよう。


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時間の使い方を見直すと、楽しむ時間は見つかる

春以降、新型コロナウイルスの影響で人とのかかわり方が変化し、私たちは新しい時間の過ごし方を余儀なくされています。
仕事や学校などで人とかかわったり集まったりする機会が減り、ひとりで過ごすことが増えた人は多いでしょう。さみしい、つまらないと感じているかもしれません。
一方、家族が家にいる時間が増えたために、ひとりでいる空間や時間がとれなくなったと悲鳴を上げている人も少なくないようです。
ひとりの時間をもてあましている人も、ひとりの時間がほしい人も、戸惑いやつらさを感じるのは当然のことです。今までの当たり前の生活が失われたのですから。

手の届く場所に楽しみはある

でも、そのうえで気づいてほしいのは、ちょっとした視点の変化や工夫で感じ方は変わるということ。要は、自分しだいだということです。「ひとりはさみしいものだ」と自分が思えば、それはさみしくなります。「外に出て人に会えないと楽しくない」と思えば途端につまらなくなります。でも、誰かと一緒に過ごすことだけが、楽しいわけではありません。私たちは、「楽しいとはそういうことだ」と長年思い込まされてきて、自分で生み出すささいな楽しみをいつのまにか軽んじてきたのかもしれません。実は、手の届くところに、ワクワクやウキウキのもとはたくさん転がっています。

自分の内側に幸せの芽はある

家族がいればひとりになりづらく、ストレスがたまることもあるでしょう。でも、「ひとりになるなんて無理」とあきらめず、ちょっとした工夫をすれば、自分だけの時間を作ることができます。
人間の気持ちは繊細でこまやかです。ささいなことで幸せになったり、気分が上がったりするものです。自分の中にあるその能力を見つけ、信じて、育てていくことが、ひとり時間を楽しく過ごすことにつながっていきます。




「PHPスペシャル」12月号より


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本記事は、「PHPスペシャル」2020年12月号特集【「ひとり」の時間が幸せを呼ぶ】より、一部を抜粋編集したものです。


【著者紹介】
野沢恭恵(のざわやすえ)
1965年、北海道生まれ。編集者、ライター、暮らし方アドバイザー。収納をはじめ生活実用に関する出版物を20年以上にわたり手がける。著書に『モノを捨てるトレーニング「捨てトレ」』(オレンジページ)がある。