不用品を忘れず正しく片づけて、新年をスッキリ迎えましょう!


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パンフレットを読むだけではわからない!

年末年始の大掃除を行なうこの時期、家の中を片づけようという人も多いでしょう。身も心もスッキリさせて新しい年を迎えたいと、断捨離をする人もいるかもしれません。実際、年末年始は、不要な家具や家電製品といった粗大ゴミが、1年で最も多い時期です。
ただ、ゴミを回収していると、粗大ゴミについての正しい知識が、みなさんに届いていないような印象があります。各自治体がパンフレットを出して説明してはいますが、それを読んだだけではわかりにくいですし、「何が粗大ゴミに相当するか」は、ゴミ清掃員でも判断がむずかしいこともしばしばです。
そこで今回は、粗大ゴミの出し方を伝授します。これで、おうちの中を清々しく、そして広々とできるはずです!

粗大ゴミと間違えやすいゴミたち
●リサイクル家電4品目
エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目(いずれも家庭用の場合)は、自治体では回収しません。
●自転車やバイクなどの部品
自転車やオートバイの本体は販売店に要相談で、タイヤやチューブは可燃ゴミ、空気入れは不燃ゴミ(プラスチック製なら可燃ゴミ)。
●小さめの家電
アイロン、オーディオ機器、オーブントースター、コーヒーメーカーなど、30cm(地域によっては50cm)以下のものは不燃ゴミ。

※リサイクル家電4品目以外は自治体によって判断基準が異なる場合があるため、処分方法を必ず確認してください。

粗大ゴミの「じつは......」~疑問・要望にお答えします!

粗大ゴミ回収の裏側をちょっぴりご紹介。ゴミ回収の「なんで」「どうして」がこれで解消されるはず!?

(1)回収ルート、じつは決めています
粗大ゴミの回収は通常のゴミ回収とは違って、出す家が毎日違います。そのため、最も効率よく回収できるように、回収希望のお宅を回るルートを、前日に会議で決めるんです。一方通行の道や通学時間は通行禁止の区域、工事中のエリアを調べ、迂回する道を探しながら回収順を決定。それを地図に書き込めば......気分は極秘指令を受けたスパイ映画の主人公みたい!

スミマセン。そのお願い、聞けないんです!
「粗大ゴミのシール、買ってくるから待ってて!」
「 出し忘れた! 後で戻ってきて!」
「ついでだから、これも持って行って!」
粗大ゴミのうっかりミスで最も多いのが「シールの買い忘れ」です。よく「買ってくるから待ってて」とお願いされるのですが、回収時間が足りなくなるのでムリなんです。同じ理由で「後で戻ってきて」も×。また、シールはゴミ1つにつき1枚なので、「ついでに」とほかの粗大ゴミを渡されても回収不可です。

(2)お金のやりとり、NGなんです
粗大ゴミを出すのに必要なシールを買い忘れ、「じゃあ、お金を払うから持ってって」と言われることがあります。でも、清掃員が住民とお金のやりとりをするのは、禁じられているんです。お気持ちはわかるのですが、懇願されてもダメでして......。

(3)他のゴミは、別の車で回収しています
ゴミは同じ清掃車で回収されると思われがちですが、ゴミの種類によって処理の方法が違うため、じつは別々の車で回収します。そのため、ふだんのゴミ回収日に、「シールを貼ってあるから大丈夫だろう」と粗大ゴミを出されても、回収できないんです。

(4)後出ししたゴミ、100%わかります
清掃員は予約された回収場所をもとにルートを決めるので、回収漏れは絶対にありません。それでも「回収されてない」と連絡があれば、現地へ確認に。すると、見落としなんてあり得ない大きな健康器具が。後出しや電話でのウソは絶対NGです。

粗大ゴミ出しのお作法~こんなひと手間、お願いします!

ゴミ清掃員が確実に回収するため、ぜひともご協力ください。

(1)決められた場所に出す
「集積所に行ったのにあるはずの粗大ゴミがない!」となると、清掃員は運転手も含めて3人がかりで、建物の裏、家の前......と考えうるすべての場所を確かめます。回収車は時間ぎりぎりで回っているので、この5分、10分のロスは厳しいんです。やむをえずご本人に電話し「駐車場に出した」と聞くと、ドッと疲れが。正しい回収場所に出してくださいね。

(2)回収当日の「朝」に出す
あるはずの粗大ゴミがない、というケースでは、決められた日の前に出しておいたゴミを、清掃員以外の誰かがこっそり持って行ってしまった、ということも。また、ゴミを出してから雨が降ると、ゴミが水を吸って重たくなったり、金属の場合は錆が出てあたりが汚れたりと、清掃員にとってはうれしくありません。必ず、当日の朝に出してください!

(3)中身は空(カラ)にする
タンスの引き出しの中にほかのゴミを入れて回収してもらおうと思っても、清掃員は必ず中を確認するのでバレます。また、ストーブを出すときは、灯油タンクを空にしてください。残っていた油が服にかかったまま回収を続け、化学やけどをしたのは僕です......。

(4)引き出しは、テープで止める
引き出しは、運ぶときに動いて作業を妨げます。テープなどで止めてもらえるとうれしいです(もちろん、中身は空にして)。タンスや机もですが、とくにプラスチック製の衣装ケースは、軽いだけに動きやすく、よく清掃員の足下に落ちるんです。

(5)部屋番号の書き間違いに注意
意外と多いのが、住所の番地や部屋番号の書き忘れ&書き間違い。とくにインターネットで回収を申し込んだ人に多くみられるので、申し込む前に確認を。以前、「104号室」に回収に行ったら、存在しない部屋だったことが!? まるでホラーです。




「PHPくらしラク~る」1月号より


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本記事は、「くらしラク~る」2021年1月特集【ラクして家じゅうピッカピカ お清めそうじ 菌も不運もスッキリ浄化!】より、一部を抜粋編集したものです。

【著者紹介】
滝沢秀一(たきざわしゅういち)
芸人・ゴミ清掃員。お笑いコンビ・マシンガンズのツッコミ担当。ゴミ清掃員兼芸人として活躍。最新刊は『ゴミ清掃員の日常ミライ編』(講談社)。