将来のイベントと収支を予想し、貯蓄がどのように変化するかを可視化するライフプラン。「作ってみたものの、思うように貯蓄ができない!」という家庭は多いもの。どのような対策を考えたらよいのでしょうか?


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【ケーススタディ】「教育費」と「老後費」両方をうまく貯めるには?

「ラク~る♪」世代のAさんの家庭を例に見てみましょう。
[Aさんの家庭の場合]
夫:45歳(会社員)   妻:40歳(パート勤務)
子ども:小学校5年生と3年生
年収:2人合わせて600万円(手取り480万円)
生命保険料:月4万円
年間の貯蓄額:50~100万円

※アドバイスは下記で紹介

教育費優先でOK! 大学卒業後は、老後費貯金へ完全シフト

将来の家計を予想するために作成するライフプラン。子どもの進学やマイホーム購入など、高額なお金が必要になるイベントを時系列に整理するライフイベント表と、将来の収支を予想し貯蓄がどのように変化するかを見るキャッシュフロー表の2つを作成します。このキャッシュフロー表を作成すると、予想以上に厳しい現実に驚く家庭も多いもの。では、このキャッシュフロー表から、どのように対策を考えれば良いでしょうか?

まずは、支出の見直しを考えましょう。生活費がかかり過ぎていませんか? 特に、民間の保険料や通信費、利用していない商品の定期購入など。これらの固定費を見直すだけで、継続的に支出が減り、効果は絶大です。
子どもがいる家庭では教育費がネックになる場合が多いでしょう。特に高校以降の大学などの費用は、高校までの学費とは比べ物になりません。このお金をどのようにまかなうのかが大きなポイントです。老後のためのお金も忘れてはいけません。リタイアの時期に貯蓄が少ないと老後破綻まっしぐらとなりかねません。

ここで、Aさんの家庭(右表)のライフプランからできる対策を考えてみましょう。
Aさんの家庭は、共働きで収入も安定し、子どもが中学生になるまでは、毎年50万から100万円は貯蓄に回せそう。ただ、子どもが高校生の頃から赤字家計に転落、大学進学後は年100万円の赤字にも。

できる対策として、まずは、固定費の見直しです。月4万円ほどかかっていた保険料(生命保険、医療保険)を必要な保障のみに厳選し月3万円に。他にも携帯電話の格安プランを選び月5,000円の改善に。
また、大学費用がネックになりそうなので、2人の大学費用を別に貯めることに。それぞれ18歳までに300万円の貯蓄を目標にしました。老後の貯蓄も気になるところですが、まずは教育費優先で大丈夫。子どもが大学卒業後は老後資金貯蓄へシフトします。
ただし、貯蓄が教育費のみになってしまいそうなら、奨学金の利用を視野にいれても良いでしょう。また、収入を増やすことも考えましょう。妻の働き方を増やすことができたら貯蓄スピードもアップします。

収入や支出は変化します。ライフプランは年に1回は見直しをしましょう。将来の家計を予想できるライフプラン、今だからこそできる対策を練って、家族が幸せに暮らす未来を実現させましょう。




「PHPくらしラク~る」6月号より


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本記事は、「くらしラク~る」2021年6月特集【その水拭き、逆効果!! そうじのウソ・ホント  汚れは"予防する"がいちばん!】より、一部を抜粋編集したものです。

【著者紹介】
福一由紀(ふくいちゆき)
ファイナンシャルプランナー。「マネーラボ関西」代表。奈良女子大学理学部卒業後、電気メーカーでシステムエンジニアとして勤務。結婚後、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。情報誌等への執筆や講演を通じ、生活に密着したお金にまつわる情報をわかりやすく伝える。