「ほっぺが赤い」のはサインかも? 再び広がりを見せる”りんご病”に注意

吉澤恵理
2025.06.30 09:25 2025.06.30 12:00

笑う赤ちゃん

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子どものほっぺが赤くなっている――その愛らしい見た目の裏に、感染症のサインが隠れているかもしれません。竹内内科小児科医院の院長・五藤良将先生に広がりを見せている「りんご病」についてお聞きしました。(取材・文/吉澤恵理)

通常は春から初夏にかけて流行する「りんご病」

――りんご病の感染が広がっていると言われますが、実際に患者さんは増えていますか?

例年、春から初夏にかけて流行する疾患ですが、2025年は特に東日本を中心に流行の兆しが顕著です。

当院でも、5月下旬から6月初旬にかけての患者増加を実感しています。

特に、山形県、栃木県、北海道、群馬県、福島県、新潟県、埼玉県などの19道県で、定点当たりの報告数が警報基準値(2.0)を超過しており、保育園や小学校での集団発生が懸念されています。

――どんな症状が出るのですか?

五藤良将

五藤良将

防衛医科大学校医学部卒業後、自衛隊関係病院、千葉県を中心とした病院勤務を経て、2019年9月から東京都田園調布の竹内内科小児科医院を継承し院長。2021年10月から医療法人社団五良会の理事長となる。五良会クリニック白金高輪、五良ファミリークリニックセンター南と分院も展開している。

日本内科認定医、日本抗加齢医学会専門医、日本美容内科学会評議員、日本温泉気候物理医学会療法医、日本旅行医学会認定医、複数の学校校医、難病指定医など幅広く診療を行っている。