子どもを叩いてしまう~子育て相談室

高橋愛子
2023.10.04 13:35 2010.10.31 12:00

高橋愛子先生からのアドバイス

花

まずは深呼吸と意識づけで、気持ちと行動を変えましょう

あなたの悩みは心の弱さに原因があるのではなく、悪いところに目がいってしまう考え方の癖に原因があるように感じます。例えば「ダメな娘」「ダメな 自分」とおっしゃっていますね?

最初からダメな子もダメな人もいません。自分でそう決めつけてしまい、お子さんとあなた自身のいいところを見ようとして いないのではありませんか? 言葉で人はつくられていきます。ネガティブ思考にならないように気持ちと行動を少しずつ変えてみましょう。

「今日1日、喜びを生み出せますように」

まずは、毎朝深呼吸をし、お日さまに向かって「今日1日、子どもに怒らず、お互い心おだやかに過ごせますように」とエレガントで美しいご自分の笑顔 を強くイメージしながら言葉で意識づけしてみてください。そして少しでもできたら、ぜひご自分をほめてください。

寝る前には「いつもと違う接し方ができ た。いいところ探しができた」と口に出して言いましょう。すると、お気持ちはどんどん楽になっていきます。

幸せな家庭を保っている人たちは、どんな状況で も喜びを見つけ出し、喜びをつくり出して、それを与え続けているのです。強く願ったことは必ず実現するものです。

高橋愛子

高橋愛子

家庭教育研究所代表。1938年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。3男1女の母親。カウンセラー、セラピスト、ファミリー・コンサルタントとして、企業や学校などで研修を行なう。2009年より全国の親子支援者と「安心親子応援団」を結成。著書に『頭がいい親の上手な叱り方』(コスモトゥーワン)など多数。