「イヤイヤ」がとまる10の方法
あなたの共感で子どもは落ち着く
くやしい気持ち、悲しい感情を理解し、 受けとめてくれる存在が子どもを成長させるのです。 私たちの根っこにあるのは、やはり感情です。私たちは、喜びだけでなく、怒った り、悲しんだり、人をうらやんだりもする存在です。
3歳児にさえ、プライドはあり ます。感情をもち、それを外に出すことは悪いことではありません。感情は大切にしてやりましょう。 一方、わがままで泣いているように見えても、「貸してもらえなくて、悔しかったんだ」といった、子どもなりの理由もあるものです。
「○○だったのかな?」と、子どもの気持ちを推し測り、共感してみましょう。自分の感情をわかってもらい、トラブ ルの出どころを言葉で言ってもらえれば、子どもも心の整理がつきます。落ち着くこともできるでしょう。
・自分を振り返ることで、考える力が伸びる
親から感情やトラブルの原因や結果を説明してもらうことは、子どもにとっては、 自分を振り返り、意識化できることにつながります。記憶力が増し、いろいろな場面 をイメージできるようになれば、自分で結果の予測がつけられます。
「今は貸してもらえなくとも、後できっと貸してくれる」と予測できれば、待つこともできます。言 葉での説明は、子どもに考える力をつけていくのです。
・認められる経験が、思いやりを育てる
また、事の軽重を考えながら、自立心や自己主張をうまく利用することも大事です。どの洋服を着るかなどは自分で決めさせましょう。自分の意志が認められる場面があれば、どうしてもだめという親の言葉にも耳を傾けられるようになります。
そして、子どもの社会化は、やはり子どもの中で育ちます。子どもどうしの関わりの中で、相手にも主張があることを実感させることはとても大切です。折り合いをつけ ながらも一緒に遊ぶ楽しさを知れば、ルールを守ったり、相手のことも考えられるようになります。
2歳頃にはすでに、共感という感情も芽生えているのです。友だちと協力すれば、1人ではできない楽しいことができるのだという、ワクワクするような体験は、子ども の成長に欠くことのできない大切なものなのです。
イヤイヤ期 ⇒ 自己主張期 ⇒ 友だちとの関わり期 ⇒ 思春期(第二反抗期) ⇒ 大人へ
自分の意志や意識を発達させようと、とにかく「イヤイヤ」。その後、言葉で自分は 自分なのだと、主張し始めます。次に友だちとの関わりの中で相手の主張を知り、折り合いがつけられ社会化が進みます。その後思春期の親への反発心と親からの支えを 土台に、大人へと脱皮していくのです。