親の手助けも重要…中学生が「勉強を習慣化」する方法
國立拓治さんは、中学の勉強には中学特有のコツがあると話します。
國立さんが生み出した「[くにたて式]中学勉強法」は、「勉強の本質」を確実に定着させたうえで、「正しい勉強法」をしっかり実行していく、中学生のための指導法です。
本稿では、[くにたて式]勉強法の基本を作る「習慣」について紹介します。
※本稿は國立拓治著『学年順位アップ率96.6%! [くにたて式]中学勉強法』(大和出版)から一部抜粋・編集したものです。
國立拓治(株式会社さくらクリエイト代表取締役)
1974年愛知県春日井市生まれ。大学卒業後、大手学習塾に勤めた後、2005年に「さくら個別指導学院」を開校。2019年より公益社団法人全国学習塾協会の理事も務める。
[くにたて式]の根は「勉強する習慣」を整えること
まずは、[くにたて式]中学勉強法の全ての基本、すなわち[くにたて式]の根っことなる部分である「勉強する習慣」についてです。この根がしっかりと張り巡らされた上に、あらゆる勉強法があります。
逆に言えば、勉強法が完璧であっても根が腐っていたらダメになるということですね。
「勉強法は正しいけど、勉強時間自体が圧倒的に足らないですね」
「勉強法は正しいけど、睡眠不足のために学校の授業も家庭学習も成果が半減です」
実際、塾の最初の面談でこのようにお伝えしなければいけないご家庭がよくあります。そして、こういった生徒への塾での最初の指導が、ここでお伝えする「勉強する習慣を整える」になるのです。
この「勉強する習慣」については、すでに身についている人もいるかもしれませんが、とても大切なことなので、ここであらためて基本を確認してください。
「先生、やる気のスイッチをどこかに落としてきてしまいました!」
塾での一場面、冗談めかして私にこう言ってくる生徒がいました。勉強に自ら取り組めない現状を、某個別指導塾のCMのマネをして、ふざけて言ってきたのです。
私はこのセリフに対して、「やる気のスイッチなんてないからね!」と答え、そこから続けて、やる気に対する大事な事実を伝えました。
「やる気はやってから出るの!」
「やる気はなくて当然、あったらラッキーなの!」
生徒たちには、こうしてやる気に頼らずに勉強するように促していきます。
ここで、勉強がとても得意な友人を2、3人思い浮かべてみてください。その友人たちは、おそらく「うぉおお! やってやるぜ!」とやる気に燃えて勉強しているわけではありませんよね? どちらかと言うと、むしろ落ち着いていますよね?
勉強が得意な子たちが落ち着いて取り組んでいるのは、「やる気」ではなく「習慣」に頼って勉強をしているからです。
「やる気」に頼った勉強というのはたき火のようなもので、はじめは大きな炎が上がるものの、火力は安定せずに、気を抜くとすぐに燃え尽きます。
対して「習慣」に頼った勉強というのは炭火のようなもので、炎を見せずに静かに内部を燃やし、長時間、高温を放ち続けます。勉強が得意な子たちと同じように、炭火のように末永く熱を発する「習慣」に頼って勉強をしていきましょう。
実際、習慣となった行動には「やる気」はいりません。
「昨日はやる気が出なかったから風呂に入らなかった」
「昨日はやる気があったから歯を磨いた」
などとは言わないですよね。
こんなことを言うと、「え? 風呂とか歯磨きって、やる気の有無でやらないことなんてないでしょ?」と周りの人に笑われることでしょう。
たしかにそのとおり。
習慣となった行動は、やる気の有無で取り組まないなどということはないわけですから、勉強を日常の習慣にしてしまえばいいのです。
そもそも中学までの勉強は義務教育です。やる気や目標の有無にかかわらず取り組むべき種類のものですから、四の五の言わずに習慣にしてしまいましょう。