わが子のおっとり度は? 4タイプ判定テストで考える効果的な親の接し方
子どもがのんびりしていると、忙しい親としてはつい急かしてしまいがちです。お子さんを上手にサポートするために、どのような方法が効果的か確認しましょう。お子さんに当てはまる項目をチェックしてください。
※本稿は『PHPのびのび子育て』2021年5月号から一部抜粋・編集したものです。
監修: 浮世満理子(プロフェッショナル心理カウンセラー)
アイディアヒューマンサポートアカデミー学院長。カウンセリング、メンタルトレーニン グを通じて、子どもやアスリートの力を伸ばす、アイディア高等学院・アイディアメンタルトレーニング個別塾を開校。著書に、『グリット力を身につけ あきらめない理想の自分になる』(日本能率協会マネジメントセンター)など多数。www.idear.co.jp
おっとり度をチェックしよう
設問Ⅰ
1. いつも自分の好きなアニメのキャラクターなど同じ話をする
2. 「こっちがいいよ」と声をかけても、なかなか聞き入れない
3. お気に入りの場所が決まっている
4. 同じおもちゃなどで遊びがちだ
5. 難しいことでも納得いくまでする
6. 人に注意されても自分の考えを曲げないことがある
7. やりたいことを邪魔されると不機嫌になる
設問Ⅱ
1. お友だちと会ったら自分からあいさつをする
2. 新しいことには物怖じせずにチャレンジするほうだ
3. 人と競争することを楽しめる
4. どちらかといえば外遊びが好き
5. 面白いことを言って人を笑わせるほうだ
6. 知らない子とも、すぐに仲良くなれる
7. イベントの前の日は、ワクワクして寝つけないことが多い
設問Ⅰ、設問Ⅱそれぞれのチェックを数えてください。
設問Ⅰ・設問Ⅱともに4つ以上…Aタイプ
設問Ⅰが3つ以下、設問Ⅱが4つ以上…Bタイプ
設問Ⅰが4つ以上、設問Ⅱが3つ以下…Cタイプ
設問Ⅰ・設問Ⅱともに3つ以下…Dタイプ
A:自分の信念を貫き通す「大工さん」タイプ
・お子さんの考えややり方を聞いてみましょう
正義感が強く、信じたことを貫き通す意志の強いタイプ。自分の意見をハッキリと言い、「これ!」と納得するまで行動に移さないことも。一方で、自分が気に入ったやり方なら、手際よくテキパキと動くことができます。
そんなお子さんには、「これをやってほしいんだけど、どうやったらできそう?」と確認してみましょう。そうすると、自分が気に入ったやり方で、しっかりと動いてくれます。「さすが○○ちゃん! できると思ってたよ!」とほめれば、お子さんは達成感をもつことができるでしょう。
B:誰からも好かれる人気者「アイドル」タイプ
・お子さんのありのままを優しく受け入れましょう
明るく社交的で、気配り上手。みんなを楽しませたいと思っているので、場に即した行動ができ、いつもたくさんのお友だちに囲まれているでしょう。
一方で、周囲のことを考えるあまり、自分のことを後回しにして、しんどくなることも。そんなお子さんには、「○○ちゃんはとても優しい子だね。そのままの○○ちゃんで十分素敵だよ」と笑顔であなたの気持ちを伝え、お子さんのありのままを受け入れましょう。そうすることで、お子さんは自分の存在価値を認められ、自信をもって行動できます。
C:物の道理を解明したい「哲学者」タイプ
・事前に何時に何をするか伝え約束しておきましょう
探究心が強く、常に考え事をしているタイプ。何事も真剣に取り組み、自分の考えが正しいか確かめながら実行する集中力があります。一方で、1つのことに集中しすぎて、周りのことが目に入らなくなることも。
まずは、お子さんと今日の予定を確認して、「7時になったら、これをやる約束ね!」と事前に決めておきましょう。そうすることで、お子さんも行動に移しやすくなります。約束を守ってくれたときにたくさんほめるようにすると、親子の絆が深まっていきます。
D:イマジネーション豊かな「詩人」タイプ
・ごっこ遊びをしながら行動を促してみましょう
感性が豊かで、自分の世界をもっています。言葉数は少ないですが、時に驚くほど感動するような言葉で気持ちを伝えてくれることも。一方で、自分の空想の世界で大冒険をしているときは、なかなか言うことを聞いてくれません。
そんなときは、「○○ちゃんの大好きなキャラクターだったら、こんなときどうする?」と、ごっこ遊びを一緒に楽しみながら行動してみると、途端にヒーロー(ヒロイン)となって、力を発揮してくれます。お子さんのやる気と自信を育てることができるでしょう。