子育てのイライラがふわっと軽くなる「マインドフルネスの深呼吸」

島村華子
2024.10.01 10:00 2024.09.19 11:50

笑顔の母と息子

子育ての忙しさに追われ、イライラが溜まってしまう……そんな方におすすめしたいのが、マインドフルネスに基づいた「深呼吸」のアクティビティです。

リラックス効果や集中力向上に繋がるこの呼吸法は、親子で一緒に行うことで、お互いの絆を深める時間にもなります。

朝起きた時や寝る前など、日常生活の中で気軽に取り入れてみてください。

モンテッソーリ&レッジョ・エミリア教育研究者である島村華子先生の著書、『親子でできるモンテッソーリ教育とマインドフルネス 』より抜粋してご紹介します。


※本稿は島村華子著『親子でできるモンテッソーリ教育とマインドフルネス 』(創元社)より一部抜粋・編集したものです。

マインドフルネスに焦点を当てたアクティビティ

マインドフルネスに焦点を当てたアクティビティは、「今」の瞬間に集中し、感謝の気持ちや自己認識を育むこと、心身のリラクセーションを促進することに重点を置いています。

親子で一緒に行うことで、親御さんも一度立ち止まり、深呼吸する助けになります。

深呼吸

手をつなぐ親子

【年齢】
3~12歳

【目的】
1 体をリラックスさせる
2 集中力を高める
3 体への感謝を育む

【必要なもの】
なし

【いつ】
朝起きた時、ストレスを感じた時、宿題の前、寝る前

やり方

1.子どもと並んで、あぐらをかいて座るか、椅子に座る。背筋をまっすぐにする。

親「一緒に深呼吸して、リラックスしてみよう。」

2.お腹に片手を置く。やりやすければ目を閉じる。

親「お腹に片手をこうやって置いてみよう。」

3.心の中で2秒数えながら、鼻からゆっくり深く息を吸い、お腹が膨らむのを感じる。

親「ゆっくりと鼻から深く息を吸ってみて。お腹が風船みたいに膨らむのがわかるかな?」

4.息を1〜2秒止めて、ゆっくり口から息を吐く。この時にお腹がしぼむことに意識を向ける。

親「今度は口からゆっくり息を吐いて、お腹の風船がしぼむのを感じてみよう。」

5.この方法で呼吸を何回か繰り返す

親「お腹が上がったり下がったりするね。」

6.終わった後に、どう感じたかを子どもとともに話す

親「深呼吸をしてみて、何か気づいたことはあった? リラックスできたかな? 緊張している時や、イライラした時に、また一緒にやってみようか。」

バリエーション

・学校に通う子どもなら、学校のチャイムがなるたびにゆっくり深呼吸をする習慣をつける。

・大人も子どもも、仕事、学校、人間関係でイライラすることがあった時に、何か言ったり、行動に移したりする前に深呼吸をする。

島村華子

島村華子

オックスフォード大学修士・博士課程修了(児童発達学)。モンテッソーリ&レッジョ・エミリア教育研究者。上智大学卒業後、カナダのバンクーバーに渡りモンテッソーリ国際協会(AMI)の教員資格免許を取得。カナダのモンテッソーリ幼稚園での教員生活を経て、 オックスフォード大学にて児童発達学の修士、博士課程修了。現在はカナダの大学にて幼児教育の教員養成に関わる。 専門分野は動機理論、実行機能、社会性と情動の学習、幼児教育の質評価、モンテッソーリ教育、レッジョ・エミリア教育法。

X:@hana_shimamura

Instagram:@hanako_shimamura_phd

親子でできる モンテッソーリ教育とマインドフルネス

親子でできるモンテッソーリ教育とマインドフルネス(島村華子著/創元社)

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マインドフルネスやモンテッソーリ教育を試してみたいけれども一歩踏み出せない、どこから始めて良いのかわからないという方におすすめの一冊です。