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普段聞き流している、駅のホームや電車での英語のアナウンス。「これを雑音にしてしまうのはもったいない！」と、英語教師歴40年の小河園子さんは語ります。家庭で子どもの英語力を伸ばす「おうち英語」のアイデアを、小河さんの著書より抜粋してお届けします。

※本稿は、小河園子 (著)『気がつくと子どもの英語力がぐんぐん伸びている おうち英語』(Gakken)から一部抜粋・編集したものです。

「駅の英語放送」を雑音にしない

駅のホームに立っていたり、電車に乗っていたりすると、英語が聴こえてくることがありませんか？

たとえば、

“The next station is Shibuya. The doors on the left （right）side will open.”
訳：次の駅は渋谷です。左（右）側のドアが開きます。

普段なんとなく聴き流しているけれど、そういえば言ってる、言ってる！　と思われたのではないでしょうか。実はこんなアナウンスをしているんだ、ということがわかると、英語がぐっと身近に感じるものです。

少しでも聴き取れる英語があると嬉しいですし、自信がつきます。とくに電車好きのお子さんなら、駅の英語をスマホで録音するのも楽しいかもしれません。そして親子で、次に聴く機会があったときに注意して聴いてみると、正解がわかってどんどん英語が面白くなります。

駅のアナウンスには知っておいてほしい表現がたくさんあります。これを雑音にしてしまうのはもったいない！　電車内のアナウンスは車掌さんがされていたりして、発音には個人差がありますが、新幹線や駅のホームの英語アナウンスはネイティブの録音です。

このように「聴く力」が身に付いたらその先は、聴き取った音が「意味」に着地できること。それが英語力になっていきます。いくつか例を挙げておくので、ぜひお子さんと外出したときに聴いて、どこまでわかるか競争してみてくださいね。

英語のニュースで一語を拾えたら拍手！

ついでに付け加えると、たまに気が向いたらでいいので、英語のニュースも聴いてみましょう。その中で一語でも拾えたら拍手！

駅のアナウンスやニュースを聴き取る意味は、それがリアルな生活の中での英語だから。映画のセリフの英語は楽しいですが、あくまでも作り物の世界ですよね。リアルの英語を聴き取れることは、きっと子どもにとって大きな自信になるでしょう。

【SONOKO先生のワンポイント】
駅の英語アナウンスが聴こえたらチャンス！　じっと耳を澄ませてみて

駅のアナウンスの例

“For your safety, please stand behind the yellow line.”
訳：安全のため、黄色い線の内側までお下がりください。
※will soon be arriving～とing 形を使うこともあります。ing 形を使うことで、まさに今、到着していますという臨場感が出ます。

“We will soon arrive at Shinbashi .”
訳：まもなく新橋に到着します。
※stand behind で「～の後ろに立つ」という意味です。the yellow line は、比較的お子さんにも聴き取りやすいです。

“Thank you for using the JR Yamanote Line.”
訳：JR 山手線をご利用いただき、ありがとうございます。

“The next station is Shinjuku.”
訳：次の駅は新宿です。

“Please change here for the Hibiya Subway Line.”
訳：地下鉄日比谷線はお乗り換えです。
※Please change here for で「ここでお乗り換えください」の意味です。このあたりが聴き取れると嬉しいですね。

“The train bound for Ueno, Tokyo is now arriving at track No.５.”
訳：まもなく５番線に上野・東京方面行きの電車が到着します。
※5 番線はtrack No.5 といいます。Track は、車のトラックではなくて電車の線路のこと。bound for は「～行き」。

英語のニュースで聞こえるとうれしい表現

スポーツ編

Win　勝つ
Won　勝った
Lose　負ける
Lost　負けた
Playing against…　～に対戦する
Lost against…　～に負けた
Finals　決勝戦
Semi finals　準決勝
Quarter finals　準々決勝
※４分の１という意味。８つのチームが４試合。勝ち残り図の山が４つあるため。

天気予報編

Sunny　晴れ
Cloudy　曇り
Rainy　雨模様
Expected to rain in the afternoon.　午後からは雨になるでしょう
Thunder storm　雷が鳴るような嵐
Shower　小雨
※イギリスなどは小雨が多く、傘を持ち歩かない人も。
Heavy rain　大雨
Temperature　気温
High　最高気温
Low　最低気温
Highest in 40 years　40年ぶりの最高気温