梅雨に増える乳幼児の体調不良…見逃せない「悪化する前兆」とは?

吉澤恵理
2025.05.26 23:51 2025.05.27 12:00

雨の中傘を指して歩く男の子と女の子

この記事の画像(5枚)

湿気と高温が続く梅雨の季節が始まります。大人でも体がだるく感じるこの時期、体の小さな子どもたちはどのような影響を受けているのでしょうか?

竹内内科小児科医院の院長・五藤良将先生に、梅雨時期に気をつける子どもの体調トラブルとその家庭での対策について伺いました。

言葉で上手に伝えられない子どもの変調に注目すべき季節

――梅雨の時期、大人でも体調不良を感じることがありますが、子どもも同じように影響を受けているのでしょうか?

五藤先生:はい、実は子どもの方が影響を受けやすい傾向にあります。梅雨は、湿度・気温差・気圧の変化が複合的に押し寄せる季節です。体温調節や免疫機能、自律神経の働きがまだ未熟な乳幼児にとっては、かなりの負担になります。

ただ、大人のように「だるい」「頭が重い」と言葉で訴えることができないため、不機嫌になったり、夜泣きが増えたり、食欲が落ちたりと、行動や生活の変化に表れやすいのが特徴です。

梅雨の時期に喘息が悪化する理由は?

咳をする男の子

――梅雨に増える子どもの体調トラブルは?

五藤良将

五藤良将

防衛医科大学校医学部卒業後、自衛隊関係病院、千葉県を中心とした病院勤務を経て、2019年9月から東京都田園調布の竹内内科小児科医院を継承し院長。2021年10月から医療法人社団五良会の理事長となる。五良会クリニック白金高輪、五良ファミリークリニックセンター南と分院も展開している。

日本内科認定医、日本抗加齢医学会専門医、日本美容内科学会評議員、日本温泉気候物理医学会療法医、日本旅行医学会認定医、複数の学校校医、難病指定医など幅広く診療を行っている。