留学するための英語力は? 家探しは? 学校でなじめた? テキサス大学に留学した早大生の「リアル」
国内の有力大学に合格しても、さらに学びを深めるために留学する学生は少なくありません。特に研究もビジネスもエンタメもグローバル化が進み、世界がベースとなっている現代では海外にさらなる学びを求める学生がいます。
本記事では留学を体験した早稲田大学生のきよぴさんに、「留学の実際」を素直に綴ってくださいました。(文・Kiyopi)
※本記事は2025年5月時点での執筆者の体験に従い執筆されものです。記事内で紹介された制度や環境などは状況に変わる可能性があります。
※写真はイメージです
留学を実際に体験して感じたこと、知ったこと
「留学」と聞くと、どこか遠い世界の出来事のように感じる人もいるかもしれません。しかし、早稲田大学国際教養学部では、留学は全員に課された「必須科目」です。二学期間、海外の大学で現地の学生と肩を並べて学ぶことは、この学部における教育の中核をなす体験です。
そんな中で、私が選んだのはアメリカの名門・テキサス大学。大学を選ぶ基準は人それぞれですが、私は「大学そのものの世界的な評価」に重きを置きました。出願準備、ビザの取得、住まいの手配、そして異文化の中での生活——交換留学は華やかさの裏に、計画性と強い意志が求められる試練の連続でした。
けれど、そのすべてが、自分の価値観を揺さぶり、世界を広げるきっかけとなったのです。本記事では、私の留学準備から現地での学び、生活までを振り返り、これから留学を目指す方へのヒントをお届けしたいと思います。
テキサス大学を選んだ理由
早稲田大学をはじめとする多くの有名大学では、世界中の大学と提携して交換留学制度を設けています。私が所属する国際教養学部では、二学期間の留学が必須とされているため、この制度を利用してテキサス大学に留学しました。
交換留学の提携先は、欧州からアジア、アフリカに至るまで非常に多様であり、どの国・地域が最適かは、自身が何を重視するかによって大きく異なります。私の学部では、美しい街並みや自然環境に魅力を感じてヨーロッパ諸国を選ぶ学生が多く見られます。
なかでも、ハンガリーやポルトガルといった英語が公用語ではない国々を選ぶ学生もおり、ヨーロッパ留学の中でも特にユニークな体験ができる留学先として注目されています。
一方、私の場合は、留学先の大学そのもののネームバリューを最も重視しました。交換留学の対象校の中から、必要書類や選考基準を自分の能力と照らし合わせたうえで、世界的に知名度の高いテキサス大学を志望校として選び、出願しました。
英語力試験のスコアが高ければ有利というわけではない?