「子どもがいじめられた時」親が使ってはいけない言葉とは? 元公立教員が教える正しい対処法

熱海康太
2025.09.11 11:54 2025.09.23 12:00

後ろ姿の小学生

元公立学校教員で多数の教育書を執筆、現在は「先生の先生」として活動する熱海康太氏が、いじめを受けた時の正しい対処法を解説します。「やり返せ」という感情的な反応が子どもをさらなる危険にさらす理由から、事実整理と証拠収集の重要性、論理的な対話による問題解決まで、冷静な大人の対応で子どもを守る具体的な方法をご紹介します。

いじめ問題に大人が冷静に対処すべき理由

ランドセルを背負い投稿する小学生の子

わが子がいじめを受けていると知った時、親の心は怒りと悲しみで激しく揺れ動きます。「やり返してやりなさい」「負けるな」と言いたくなる気持ちは当然ですが、感情的な反応こそが、かえって子どもを危険にさらしてしまう可能性があります。

熱海康太

熱海康太

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。

X:@jetatsumi