LINEグループから排除、SNSで無視…「サイレントいじめ」から子どもを守るために親ができること

熱海康太
2025.09.27 22:35 2025.09.26 12:00

落ち込む小学生の女の子

元公立学校教員で多数の教育書を執筆、現在は「先生の先生」として活動する熱海康太氏が、現代の「サイレントいじめ」の実態と対策を解説します。LINEグループからの排除やSNSでの無視など、目に見えない形で進行する新しいいじめの手口から、感情を言語化する力の重要性、学校外のコミュニティ活用まで、家庭でできる具体的な予防・対策方法をご紹介します。

現代のいじめが見えにくくなっている理由

外をみる小学生の男の子

現代のいじめは、従来の暴力や直接的な悪口とは全く異なる形で進化しています。表面上は平和に見える教室でも、目に見えない「サイレントいじめ」が静かに、しかし確実に子どもたちの心をむしばんでいるのです。

このサイレントいじめの恐ろしさは、加害者にも被害者にも自覚がないまま進行することがあるという点です。「そんなつもりはなかった」という言い訳が成り立つ一方で、受ける側は確実に孤立感と傷つきを感じています。

今回は、気づきにくいサイレントいじめの具体的な手口と、家庭でできる予防・対策について詳しく解説します。

熱海康太

熱海康太

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。

X:@jetatsumi