火星に都市ができる未来も近い? 子どもに教えたい「人間が火星に住める」ワケ
現在の技術で居住可能な地球以外の惑星としてあげられる火星。その秘密に迫れば、人類が火星に住むことができる日もそう遠くない……?『すごすぎる宇宙・天文の図鑑』よりご紹介します。
※本記事は天文物理学者BossB著『すごすぎる宇宙・天文の図鑑』(KADOKAWA)より一部抜粋、編集したものです。
各国が目指す火星での基地計画
現在の技術で居住可能な太陽系の惑星が火星です。
各国が火星への有人飛行、基地の設立を計画しており、アメリカの企業・スペースXは火星での都市建設を目指しているようです。火星で私たちがまず必要なのは水と酸素と宇宙服です。
火星には、30億年ほど前まで液体の水が広範囲に存在していたようです。
しかし火星は地球の半分程度の大きさ、質量は10分の1程度の小さな惑星です。小さいがゆえに、内部が冷却し、太陽風から大気を守っていた磁場が消え、大気は吹き飛ばされ、液体の水も蒸発または凍結しました。
よって火星にはかなりの量の氷が極域(南極や北極)や地下にあります。液体化すれば数十m以上の水が火星の表面を覆うでしょう。
また、太陽風で吹き飛ばされなかった重い二酸化炭素が、火星の大気を作っています。
極域にドライアイス( 二酸化炭素の氷)もあります。二酸化炭素を高温で分解して酸素を取り出す実験(モキシー:MOXIE)はすでに火星で行われています。
火星のサイズ・磁場・大気
火星には数百個の湖や池があった
豆知識

天文物理学者BossB著『すごすぎる宇宙・天文の図鑑』(KADOKAWA)
小学生から楽しめて、なぞだらけの宇宙と物理のしくみがわかる!
『すごすぎる図鑑シリーズ』今回のテーマは、宇宙・天文。小学生から楽しめて、なぞだらけの宇宙への興味が広がる一冊。
ブラックホールやビッグバンといった壮大な宇宙の話から、光の速さ、時間がゆっくり進む理由、電子の不思議な動きまで、「宇宙」と「物理」をつなぐ“しくみ”を順を追った展開とシリーズの特徴である図をふんだんに盛り込んだ構成で解き明かします。
「量子の世界って魔法みたい?」
「どうして宇宙は膨らみ続けているの?」など、大人もふと「?」と考えてしまうようなネタが満載。子どもから大人まで楽しみながら「知らなかった!」宇宙の不思議が「もっと知りたい!」という気持ちに変わる感覚を楽しめる図鑑です。
































