書き順なし・たった26文字  アルファベットが子どもにとって「ひらがなより簡単」な理由【ゆる英語子育て⑤】

大井ミサコ
2025.12.08 09:56 2025.12.10 11:50

アルファベット

アメリカ人の夫、4人の子どもたちと共に、日本で暮らすライターの大井ミサコさん。日本から出たことがない3番目のお子さんですが、なんと始めて覚えた一文字は、ひらがなではなくアルファベットだったそうです。
大井さんが強く実感した、アルファベットのシンプルさ、そして便利さとは?

我が子が初めて覚えた文字はアルファベット

皆さんは、お子さんが初めて覚えた文字がなんだったか覚えておられるだろうか。名前の頭文字? 名字の頭文字? それとも、五十音順のトップバッター、「あ」だろうか。

我が家の第三子(4歳男児)は、「P」だった。アルファベットのPだ。街中で駐車場を示す「P」を見て覚えたらしい。いかにもバイリンガルっ子らしいエピソードで聞こえがいいかもしれないが、第三子は残念ながらバランスのいいバイリンガルではない。日本で生まれ日本を一度も出たことがなく、アメリカ人の父親は一応英語で話しかけるが、生活の大半を占めているのは日本語だ。英語を自然と口にすることはほぼない。そんな彼が初めて読み上げた文字が「ピー!」だったので、母親の私はかえって驚いてしまった。ただ、それで確信もした。アルファベットってやっぱり、簡単だよねと。

大井ミサコ

大井ミサコ

1986年長野県生まれ。大阪大学文学部卒業(専攻は英語学)。書籍編集者を経て、現在はライター・翻訳業に従事。夫と4人の子どもと共に長野県在住。

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