「注意されると笑ってしまう小3男子」が抱えていた恐怖心

熱海康太
2026.02.19 18:44 2026.02.19 19:00

叱られても不真面目な小学生

注意されると、いつもニヤニヤ笑ってしまう我が子。「ふざけているのか」「反省していないのか」と悩む親は少なくありません。元公立学校教員で、多数の教育書を執筆している熱海康太さんは、「笑いは不安や恐怖から自分を守るための防衛反応」と語ります。「笑うな」と叱るのは逆効果。緊張を下げる工夫で、子どもは笑いという防衛を手放せるようになると解説します。

先生から「真剣に受け止めていない」と言われた

ふざけた顔をする小学生

小学3年生のT君は、先生に注意されると、いつもニヤニヤ笑ってしまいます。宿題を忘れて叱られても、友達とケンカして注意されても、ヘラヘラと笑うのです。先生は「真剣に聞きなさい」と何度も言いますが、T君の笑いは止まりません。

母親も家で同じ経験をしています。「片付けなさい」と言っても、「ゲームは後にしなさい」と注意しても、T君はニヤニヤ笑っています。母親は「ふざけてるの?」「笑ってる場合じゃないでしょ!」と怒りますが、T君の笑いは余計にひどくなるばかりです。

担任の先生から「T君は注意を真剣に受け止めていないようです」と言われた母親は、悩んでいました。どうして注意されているのに笑うのか。反省していないのか。それとも、親や先生をバカにしているのか。

しかし、T君が笑っていたのは、

熱海康太

熱海康太

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。

X:@jetatsumi