OTC類似薬の保険見直しで子どもの医療費はどうなる? 薬剤師が伝える影響の可能性

2025年末、政府内で「OTC類似薬」に対し、新たに特別の料金を設ける方向性が示されました。OTC類似薬とは、ドラッグストアで購入できる市販薬(OTC医薬品)と、成分や効能が似ている処方薬のことです。現在示されている案では、まず77成分・約1,100品目について、保険適用は続けながらも、薬剤費の4分の1相当を特別の料金として追加で負担する仕組みが検討されています。
実施は令和8年度中を目指すとされていますが、詳細は今後の制度設計で決まります。一見すると大人の医療費の議論のように思えるかもしれません。しかし、子どもの診療でも使われる薬が含まれており、子育て家庭にも影響が及ぶ可能性があります。(文・吉澤恵理)
OTC類似薬とは?子どもにも関係がある

対象とされているのは、たとえば次のような薬です。
抗アレルギー薬(花粉症・鼻炎)
解熱鎮痛薬
咳止め・去痰薬
一部の保湿剤 など
子どもの診療では、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、喘息、感染症に伴う咳や発熱などで、こうした薬が継続的に使われることもあります。
そのため、負担が増えた場合、家計への影響は一時的ではなくなる可能性があります。
今の選定療養とは何が違う?
2024年10月からは「長期収載品の選定療養」が始まりました。
後発医薬品(ジェネリック)があるにもかかわらず、患者さんの希望で先発品を選んだ場合、先発と後発の差額の4分の1相当を特別の料金として支払う制度です。
今回検討されているのは、それとは別に、薬剤費全体の4分の1相当を追加で負担するという仕組みです。
つまり、
選定療養:先発を希望したときだけ追加負担
OTC類似薬の新制度:後発品を選んでも追加負担が生じる可能性
という違いがあります。
なお、子ども医療費助成制度がこの「特別の料金」に適用されるかどうかは、現時点では確定していません。子どもや慢性疾患の患者への配慮を検討する方針も示されており、今後の制度設計を見守る必要があります。
具体的にどのくらい増える?






























