「協調性がある子」は空気を読みすぎる? 優しい小4男子がいつも家でぐったりしている理由

熱海康太
2026.03.01 15:20 2026.03.01 19:00

疲れている小学生男子

友達思いで、協調性があると評価されている我が子。しかし学校から帰るとぐったりして動けない。元公立学校教員で、多数の教育書を執筆している熱海康太さんは、「空気を読むことはエネルギーを使う作業。常に周りに合わせることで、自分の気持ちがわからなくなる」と語ります。「自分の気持ちを言っていい」と伝える対応を解説します。

学校から帰ると、ぐったりして動けない

落ち込む小学生の女の子

小学4年生のS君は、クラスでとても気を遣う子です。友達が話しているときは、自分の話を我慢します。グループ活動では、自分の意見より、みんなの意見を優先します。誰かが困っていると、すぐに助けに行きます。

先生からも「S君は優しくて、協調性がある」と評価されています。母親も、S君が友達思いであることを誇りに思っていました。

ところが、ある日から、S君は学校から帰ると、ぐったりしているようになりました。「疲れた…」とソファに倒れ込み、夕食までほとんど動きません。宿題もやる気が起きず、母親が声をかけても「後で…」と言うだけです。

母親は心配になって、S君に聞きました。「学校で何かあったの?」

S君は答えました。

熱海康太

熱海康太

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。

X:@jetatsumi