こんにちは。はじめまして。私は今3歳の男の子が一人います。 今日はじめて私自身、命令口調で怒鳴ってしまい反省してます。 

 

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原因は朝トイレへ行った後、新しいパンツと履いていたパンツを持って「どっちか好きな方のパンツ履いてね」と言ったけれど「イヤ」という返事。いつものことなので根気よく「風邪ひいて欲しくないから」「寒くなってきてるから」「恥ずかしいよ」と言っても「イヤ」の一点張り。 私は、どうしても風邪をひいて欲しくないから思わず「パンツ履きなさい!」「パンツ履くの。風邪ひくから!」と怒鳴ってしまいました。

 

そしたら子どもはびっくりして私に抱きついてきて「ママ怖い」とポツリ。ものすごくショックで今日は物が食べれてません。こんな時、部屋を暖かくしてパンツを無理に履かそうとしないほうがいいのでしょうか。それとも、もっといい言い方があるのでしょうか。私自身、節約したがるタイプなので、なるべくならストーブを点けたくないというのが本音です。でも妥協するべきでしょうか。

 

後、話変わりますが洗面所での水遊びも水道代が勿体 無いと考えてしまうのですが、それも考えずにじゃんじゃん遊ばせてあげるべきでしょうか。家中水浸しになるのは気になりません。拭けばいいこ とですから。でも水道代ともなれば話は別で嫌なんです。どうなんでしょうか。そんな事も気にせず遊ばせてあげるべきでしょうか。

 

今子供に対しての注意が難しくなってきてます。まだ言葉の分からない時期なら、まあいいかと考えて全て妥協してきました。でも3歳ともなると言葉の理解ができてきてます。だからこそ悩みます。子供が前までは許してくれてたのに何で今は駄目なの?て思う事があると思うんです。

 

それって親の矛盾につながりそうで注意する事に対して躊躇してしまいます。
そう考える私って変でしょうか。教えて下さい。(29歳、女性、主婦)

 

 

 
孝子先生からのアドバイス

 

お母様のことではありませんが、最近、叱ることのできないお母様が増えてきているように思います。「ほめて育てる」「叱らない子育て」などと書店にいくと、子育て本もでていますね。原則的には、こういう考えが基本です。しかし、子どもの気持ちを汲み取って、すべてを認めてあげるという考え方で子育てをしていると、子どもは、すべて、自分の欲求が通り、がまんのできない子になってしまいます。人間として成長していく上で大切な事は、フラストレーションに耐える力をつけていくことなんです。自分のやりたいことが許されない…でも、それを理解できた時、自我の成長があるわけです。

 

初めのパンツの件。お母様の対応の仕方が正しいと思います。パンツははくものなのです。はかないほうが楽で気持ちよいのだろうとお子さんの気持ちを汲んで、部屋にストーブをつけて過ごしたら、今後、どうなるでしょう。家だけでなく、児童館でも友達の家でもはかずに、過ごすようになってしまいます。お子さんの気持ちがどうこうではなく、パンツは、はかなくてはいけないものだと教えなくてはいけません。お母様の説明でOKです。それでも、はかないとき、お母様は怒鳴ったとありますが、それは感情です。お子さんが、お母様の表情、態度、声に対して、「ママ、恐い」と言ったのです。こういう時は、何を怒られているかということよりも、お母様の表情、態度、声に対して、恐れてしまっているのです。

 

怒鳴ることと叱ることは違います。感情で怒鳴っていると、お子さんにお母様の気持ちは伝わりません。手をつないで、お子さんの目を見て、しっかりと冷静に叱るのです。それを繰り返す中で、お子さんは、きっと、理解してくれますよ。

 

次に、水遊びの件も同じです。洗面所は、水遊びをする場所ではなく、手を洗う場所だと教えていきましょう。お風呂に入ったときに、遊ばせるようにしましょう。

 

最後に、しつけについてですが、今日はダメといっておきながら、明日は許すということのないように、ご家庭の価値基準を定められるといいと思います。そこをいい加減にしてしまうと、お子さんは迷います。身につけていく過程の中では、お子さんが泣いてしまったり、いやがったりすることがあるかもしれません。でも、それを越えさせることが必要です。「ママ、恐い」と言われ、ショックな気持ちはわかりますが、親子の信頼関係は、それで失われるほど、薄いものではありません。もっと、深い愛情でつながれているはず。どんなに叱られたって、それが正しければ、お子さんは、「お母様大好き!」と慕ってきてくれますよ。
 

 


 

 

斉藤孝子
さいとう たかこ
1963年生まれ。現在、 シングルエイジ教育研究会 主任研究員。

1990年から1992年の2年間、衛星チャンネルで公開授業を放映。
各種雑誌での執筆の傍ら、幼稚園などの研修や教材開発を手がける。
かぞくの雑誌「きらら」、シングルエイジ教育誌に連載中。
「幼児は表現の天才」(アドア出版)「母と子と先生と」(創教出版)「生き方の原理原則を教える道徳教育」(明治図書)などにも執筆。2児の母。