5歳の息子と2歳の娘がいます。娘はお兄ちゃんが大好きで、お兄ちゃんが遊んでいると「何してるの?」とよく近づいていきます。でも、お兄ちゃんはおもちゃをとられると思うのか「これはボクのだよ」と意地悪を言い、私が「一緒に遊んだら?」と促してみても、「いや!」と言って妹をよく泣かせています。 

 

また、なんでも一番がいいお兄ちゃんは、妹に強い対抗意識を燃やします。たとえば、洋服の着替えのときに、私が「誰が早いかな?」と言ったりすると、妹に負けたときは「ボクが一番だよ!」とか「もう1回!」などと訴えてきます。3つも年上だし、そろそろ妹を思いやる気持ちを持ってほしいのですが、きょうだいとはこんなものなのでしょうか。

(沖縄県・主婦・31歳)

 

 

愛子先生からのアドバイス
――気絶するほどほめて、心を喜ばせましょう


妹が生まれたとき、お兄ちゃんは3歳。まだお母さんの膝に座っていたい時期に座れなかった寂しさを埋められずにいるのでしょうね。

 

お兄ちゃんはフルコースの料理で言えば、前菜しか食べていない状態。モヤモヤした気持ちを抱えていることが妹と張り合う理由です。「ボクが一番だよ!」は、「お母さんに一番に愛してもらいたい」という心の叫び。ですから満たされない思いを満足させることが大切ですよ。

 

◎「さすが、お兄ちゃんね!」


下の子が寝た後に抱きしめて「あなたが一番はじめにママの子になってママを幸せにしてくれてありがとう。世界一大好きだからね」と言ってください。競争させたときは「さすがお兄ちゃんは早い! すごい!」といっぱいほめてください。長男長女の気持ちを認め、存分に喜んであげることが大切です。

 

心が満たされていると、聞き分けがよくなり、きょうだい間の問題はほとんど解決します。妹を思いやる気持ちをもたせたいなら、まずは上の子を優先して存分にかまってあげてください。いっぱい抱きしめ、気絶するほどお兄ちゃんの大好きなところをほめることです。「あなたが優しいから妹もいい子になったわ。ありがとう」という言葉もお兄ちゃんを育てる言葉になりますよ。

 

*      *      *

 

 

高橋愛子(たかはし あいこ)

家庭教育研究所代表

1938年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。3男1女の母親。カウンセラー、セラピスト、ファミリー・コンサルタントとして、企業や学校などで研 修を行なう。2009年より全国の親子支援者と「安心親子応援団」を結成。著書に『頭がいい親の上手な叱り方』(コスモトゥーワン)など多数。

☆高橋愛子家庭教育研究所  http://www.aiko-katei.com/

 


 

  

のびのび4月号.jpg

 

『PHPのびのび子育て』は未来を担う子どもたちの健全な成長と幸せを願って、発刊している月刊誌です。