小学1年生の娘のことで相談です。娘は明るくて活発な子なのですが、気に入らないことがあると、すぐに口をとがらせてムッとします。

 

お友だちに対しても、慣れてくるととてもきつい口調で話をすることもあります。娘は、小さい頃から比較的なんでもできる子だったので、過剰に自分に自信があるようで、自分が間違っていても絶対に意見を曲げません。

 

なるべく気をつけた言い方で娘に注意をするのですが、一向によくなる気配もなく、そのうち友だちもみんな愛想をつかしてしまうのではないかと心配です。アドバイスいただけたら嬉しいです。

(三重県・主婦・35歳)

 

 

愛子先生からのアドバイス
―― まずあなたの話し方を見直すところから始めましょう


明るくて活発で、自分に自信があって、言いたいこともちゃんと主張できる、素晴らしいところをたくさんもっているお子さんですね。


利発で聡明な子でもあるはずなのに、注意しても一向によくならないとのこと。その理由のひとつは、お子さんの言動があなたの日頃の言動の物真似だからかもしれません。


子どもは大好きな人の真似をします。お母さんが大好きなら、あなたの口調、話し方、表情、雰囲気などをすべて真似します。ですから今一度、普段の自分自身の口調や話し方を振り返ってみてください。そのうえで、名女優になったつもりで表情や口調、言葉遣いを意識して変えてみるのもひとつの方法ですよ。

 

◎「みんなの気持ちが離れちゃうのよ」


注意をする際は、ゆっくりとした低めのトーンで、温かい言葉を使って話しかけること、説得ではなく納得させる話し方が大切です。「あなたはリーダーシップがあるし、素晴らしいところがたくさんあると思う」とたくさんほめ、「でもね、きつい口調や怖い声を出すとみんな嫌な思いをしてあなたから離れていくわ。お母さんはそれは寂しいし、もったいないと思う」と私(I=アイ)メッセージで伝えれば、きっとわかるはずです。


「こんなことしちゃだめ!」という言い方と、「こんなことしてほしくないわ」と優しく言うのと、どちらが言われて気持ちいいかをお子さん自身に体験させて「きつい言い方をしていると、みんながあなたと話したくなくなると思うよ」と具体的に伝えましょう。「お母さんだってこう言っている」と言われたら、「注意してくれてありがとう」と、あなたのほうも直していけばよいのです。
 

大事なのは、直すところは表現の仕方だけ。心根を直す必要はありません。「元気で自信のある子に育ってありがたい」と思い、感謝して、お子さんの素晴らしさをつぶさないようにしてください。まずはあなたが優しく温かく接していくように心がけていきましょう。そして、まだ完ぺきでなくても、お嬢さんに「あなたが人の気持ちをたくさん考えられるようになって、お母さん嬉しいわ!」と言い続けてあげてください。

 

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高橋愛子(たかはし あいこ)

家庭教育研究所代表

1938年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。3男1女の母親。カウンセラー、セラピスト、ファミリー・コンサルタントとして、企業や学校などで研 修を行なう。2009年より全国の親子支援者と「安心親子応援団」を結成。著書に『頭がいい親の上手な叱り方』(コスモトゥーワン)など多数。

☆高橋愛子家庭教育研究所  http://www.aiko-katei.com/

 


 

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