小2の女の子と幼稚園年中の男の子がいます。私はフルタイムで仕事をしているため、なかなか満足に子どもと遊んでやることができません。

 

しかし、早く仕事を切り上げ、“今日こそは一緒に遊ぼう”と思ったときに限ってきょうだいげんかを始めるため、すっかり気持ちも萎えてしまい、結局子どもを叱ってしまうのです。

 

ただ、子どもたちにとって今が一番大切なときと考えると、気持ちが焦ってしまい、あくせくしてしまう毎日です。

 

また、長女が友だちの中で浮いていると感じることがあります。習い事では友だちにお菓子を“ちょうだい”としつこく言ったことが原因でトラブルになり、今はお休みをしている状況です。やめて、またいい友だちができるかもしれない、と思ったりもするのですが。さまざまなことで頭の整理がつかず、悩んでいます。             

 

 

愛子先生からのアドバイス

――   笑顔を取り戻し「できること」だけに目を向けましょう

 

フルタイムでの仕事と子育ての両立、よくがんばっていらっしゃいますね。気持ちが焦ってあくせくしてしまう、頭の整理がつかず悩んでいるということですが、まず整理していただきたいのは、外での仕事と家庭での仕事は違うということです。あなたは外での仕事のやり方、求められる価値観を家の中に持ち込んで、「こうしなければ」と考えていませんか? 外での仕事は結果が必要で能率かつ効率が求められますが、家庭の中ではプロセスが大事です。また、家の中のことは答えは1つではありません。「こうしたのだから、こういう結果が出るはず」は通用しないのです。その区別がないことでつらくなっているのかもしれません。

 

また、自分ができないこと、自分にないものばかりに目を向けず、できるもの、あるもの、あなたがもっているものに目と心を向けると、心が安定します。今、あなたは入院中でもなく帰宅できるのですから、「子どもと遊ぶ時間がとれない」ではなく「働く時間がある」と思うことです。

 

そして、遊ぶ時間をわざわざ作る必要はないのです。子どもとの関わりは量より質が大事。ご飯を食べながらだって子どもと遊べますし、帰宅したときに「みんなに会いたかったよ」と抱きしめるだけでもいいのです。

 

 ◎「あなたたちに早く会いたいから、早く帰ってきたのよ」

 

きょうだいげんかも、お母さんがいるから安心してできるのです。ですから、「せっかく早く帰ってきたのに!」と目を三角にせず、「私が早く帰ってきたのが、うれしいのね」と捉えることですよ。

 

家庭の一番の財産は、お母さんがつくりだす喜びです。どうしたら皆に喜びを味わわせてあげられるかが大事なのです。ですから、何よりも重要なのがお母さんの笑顔です。子どもが一番喜ぶのが、お母さんの笑顔なのですから。帰ってきたときは「よくお留守番してたね。あなたたちに早く会いたいから、早く帰ってきたのよ」と、笑顔で子どもたちをほめたたえてください。

 

上のお子さんとお友だちとのいざこざについては、あなたの意見は後回しにし、お子さんに「寂しい気持ちだったのね」と子どもの思いを丁寧になぞってあげてください。笑顔を忘れず、子どもを存分に甘えさせ、子どもの気持ちが常に満たされていけば、お子さんは自分も好きになり、お友だちも好きになっていきますよ。

 

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高橋愛子(たかはし あいこ)

家庭教育研究所代表

1938年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。3男1女の母親。カウンセラー、セラピスト、ファミリー・コンサルタントとして、企業や学校などで研 修を行なう。2009年より全国の親子支援者と「安心親子応援団」を結成。著書に『頭がいい親の上手な叱り方』(コスモトゥーワン)など多数。

☆高橋愛子家庭教育研究所  http://www.aiko-katei.com/

 


 

  

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『PHPのびのび子育て』は未来を担う子どもたちの健全な成長と幸せを願って、発刊している月刊誌です。