娘が祖母に命令します~子育て相談室

高橋愛子
2023.10.04 13:41 2011.11.25 12:00

高橋愛子先生からのアドバイス

見つめあう親子

おばあさんに協力してもらい心を徹底的にスッキリさせましょう

とても優しいおばあちゃまだからこそ、お嬢さんは日頃持っている怒りや寂しさ、悔しさ、悲しさを安心して発散できるのでしょう。

おとなしくてマイペースに見えても、周りに気を遣いながら「いい子」を演じていたのかもしれません。本当の気持ちを表現せずにきたのはなぜなのでしょう。おそらくお嬢さんの心の中には、まだまだ溜め込んでいるものがたくさんあると思います。

その溜まっているものを、徹底的に吐き出させてスッキリさせれば、あっという間にお嬢さんは変わり、育てやすくなりますよ。

ただ、それにはこれからもおばあちゃまの協力が必要です。おばあちゃまには、「娘に寂しい思いをさせていたことで、お母さんにつらい思いをさせて申し訳ない」とお詫びしてみてください。

お嬢さんが今まで我慢してきた感情をぶつけられるのは申し訳ないけれど、自分に代わっておばあちゃましかいないことを伝え、「ありがとうございます」と感謝しながら、もうしばらくの協力をお願いしましょう。

◎「自分の気持ちをしっかり言えるんだね。すごいね」

子どもにやさしく語りかける親

お嬢さんがどんなにひどい言動をしても、おばあちゃまには「まだこんなに苦しかったのか、寂しかったのね」と温かく見て、「長い間、苦しんできたんだね」と受けとめながら気持ちを存分にくみ取ってほしいとお願いしてください。

その上で「おばあちゃんはそういう言葉をかけられると、自分がバカにされたようでとても悲しい。おりこうな○○ちゃんはそのことをどう思う?」「とても悲しい気持ちになるから、あまりそういう言葉は言わないでほしいの」と私(I)メッセージで本音を伝えるようにしてもらってください。

同時にあなた自身も、おばあちゃまにひどいことを言うお嬢さんを叱らず、「お母さんは仕事や妹の世話で忙しくて、あなたに寂しい思いをさせていてごめんなさい。今までがまんしてくれて、ありがとう。これからはお母さんにもしてほしいことを教えてね」と伝えましょう。

そして「おばあちゃんには安心して何でも言えるのね」と認めて「言いたいことを言ってもお母さんはあなたが大好きだよ」「あなたは自分の気持ちがちゃんと外に出せる。すごいね」と言い続けましょう。

おばあちゃまも大変だと思います。でも、それだけお嬢さんは苦しみをいっぱい溜め込んでいたのだと思い、月に1〜2度会う日は徹底しておばあちゃまにお嬢さんのカウンセラーになっていただきたいと思います。

高橋愛子

高橋愛子

家庭教育研究所代表。1938年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。3男1女の母親。カウンセラー、セラピスト、ファミリー・コンサルタントとして、企業や学校などで研修を行なう。2009年より全国の親子支援者と「安心親子応援団」を結成。著書に『頭がいい親の上手な叱り方』(コスモトゥーワン)など多数。