4歳3ヶ月の娘について。今年の春から幼稚園に入園いたしました。風邪や喘息で休みながらも1ヶ月は楽しく通園していたのですが、12日間喘息で休園してから楽しくないといい始め、毎日泣きながら、休み明けに男の子から三つ網をほどかれてから幼稚園が怖く安心できないと本人が言っております。

 

夜も眠れず消化できないままで嘔吐してしまったり震えることもあります。先生の話ですと感受性が他の子より強いとの事です。

 

バレーに通わせているのですがやる気もなくなっている様です。生活全般にやる気が幼稚園に入ってからなくなりました。4歳の子供で自信をなくしたり精神的にこんなにおかしくなるという事があるのでしょうか。精神的な病気なのでしょうか。今の子供で精神が弱いのでしょうか。

 

一人っ子で喘息もあり病気や自分に甘えている様です。自分の子供ながら情けなく、一生懸命子育てをしていたつもりなので私自身が挫折した様な気持ちです。厳しく育てたつもりでした。主人とも協力して土曜日曜は幼稚園のことは、話題にしない様にしています。

 

この子はこのまま小学校中学校にあがっても逃げるタイプになる様で不安です。子供は自分とは違うのでよくわからなくなってしまいました。回答宜しくお願いいたします。

 

(36歳、女性、主婦)

 

 
 

孝子先生からのアドバイス

 

このメールをいただいてから、かなり日にちが経ちますが、お子さんはその後どうですか。

 

お子さんは、精神的な病気ではありません。大人から見ると、三つあみをほどかれたぐらいで…と思うかもしれませんが、4歳のお子さんにとってはすごくすごく大きなことであるということをまず、わかってあげてください。12日間休んだあとの通園は、お子さんにとって、心配だったに違いありません。感受性が強いというより、かなり不安があったに違いないだろうと察します。嘔吐までしてしまうなんて、よほどショックだったのでしょう。

 

お母さんがおっしゃるように、病気のために自分に甘えてはいけないと厳しく育てる…これはとてもよくわかります。家庭で保護がすぎると、自分に甘く逃げる環境を作ってしまいますから。

 

しかし、だからといって、あまり厳しく突き放されると、子どもは家族の中での自分の居場所を失ってしまいます。お子さんの気持ちをわかってあげ、受け入れてあげること…。そして、どんな時でもお子さんがお母さんには何でも話せるという心の窓を開いてあげていてほしいのです。

 

幼稚園の話を話題にしないのではなく、お子さんが話せる環境を作り、真正面から立ち向かっていく強さを伝えていきましょう。『「やめてね。」とお母さんだったら言うかな』などと話せる場があれば安心です。誰にも話せず、一人の胸にしまう…というのが、一番危険です。そして、何かあった時は、担任の先生とまめに連絡をとるようにした方がいいですね。

 

同時に担任の先生にお話しして、お子さんが安心して遊べる仲良しのお友達を見つけていただきましょう。友達の力は大きいものです。あとは、何か一つでいいので、これは得意!という自信になるものを見つけてください。家のお手伝いでもいい、習い事でもいい…。人間って自信になるものがあると、強く、前向きに生きられるものですよ。

 

 

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斉藤孝子
さいとう たかこ
1963年生まれ。現在、 シングルエイジ教育研究会 主任研究員。

1990年から1992年の2年間、衛星チャンネルで公開授業を放映。各種雑誌での執筆の傍ら、幼稚園などの研修や教材開発を手がける。かぞくの雑誌「きらら」、シングルエイジ教育誌に連載中。「幼児は表現の天才」(アドア出版)「母と子と先生と」(創教出版)「生き方の原理原則を教える道徳教育」(明治図書)などにも執筆。2児の母。