4歳半になる娘の「爪かみ」について。共働きで、娘を1歳から保育園に預けています。娘は性格的には、人見知りをして何事にも慎重になるタイプです。内弁慶ですが保育園には慣れているせいか園内では活発に行動しています。
 

 

娘は年中なのですが、今年の4月から爪をかむようになりました。今まで指しゃぶりなどはなかったのですが、ぼーっとしているときやしかられたりして困ると激しくかみかみしています。細かいことが気になる性格なので、最初は指の「さかむけ」が気になっているのかなと思っていましたが、どうやら違うようです。


PHM15_0103.JPGあまりくどくどと言っても逆効果だろうと、かんでいるときは、それとなく口から指をはなしたりしています。女の子ですのでマニキュアをしたがったりするので、「もっとお姉ちゃんになって、かみかみが直ったらね。」と言ったりしています。
 

何か不安があるのだと思いますが、どうやったら直るのでしょうか。心配ですし、女の子なので指の形がわるくなるのも気になります。私と同じ職場に40歳代でつめかみをしている男性がいます。小さい頃から爪をかんでいるので爪切りで爪を切ったことがないそうです。大人になっても直らないのかとよけい心配になってしまいます。
 

どうかアドバイスをお願いします。

(33歳、女性、教員(大学))

 
 

◎孝子先生からのアドバイス◎ 

お母さんもおっしゃる通り、爪を噛んでしまうのは、「安心」を求めているからかもしれませんね。爪かみという「同じ行為」を繰り返すことで、安心するのかもしれません。クラス替えなどからの精神的に不安定な時に、「安心」の場を求めてしまう気持ちは、誰だってあるはずです。それが、お子さんは、「爪かみ」という行為であったのです。爪をかむことによって、不安な気持ち、さみしい気持ちが出そうになるのを、抑えているのでしょうね。


お母さんは、お子さんの抱え込んでいる気持ちに気づいていらっしゃるので、まずは、それを受けとめてあげることが大切です。お母さんもされていらっしゃるように、抱っこして、かんでいる指を優しくはずしてあげ、手をそっとなでたりしてあげてくださいね。
 

お子さんは、お母さんのやさしい愛を受けとめていく中で、気持ちの抑えもなくなつてくると思いますよ。叱責や禁止の言葉は、逆効果。強引に爪かみを治そうと叱りすぎると、どもりやチックなどがでてしまう時もあります。お母さんのお忙しい毎日もとてもよくわかりますが、お子さんの好きな遊びの相手をたくさんしてあげてくださいね。


しかし、爪かみの程度はさまざまです。爪かみがひどすぎると、指先が変形したりしてしまいます。爪がぼろぼろになってしまうような爪かみになった場合には、精神的ストレスの強さが心配です。まず、かかりつけの小児科の先生にご相談された方が良いと思います。いずれにしても、程度によるものですが…。


 

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斉藤孝子
さいとう たかこ


1963年生まれ。現在、 シングルエイジ教育研究会 主任研究員。

1990年から1992年の2年間、衛星チャンネルで公開授業を放映。各種雑誌での執筆の傍ら、幼稚園などの研修や教材開発を手がける。かぞくの雑誌「きらら」、シングルエイジ教育誌に連載中。「幼児は表現の天才」(アドア出版)「母と子と先生と」(創教出版)「生き方の原理原則を教える道徳教育」(明治図書)などにも執筆。2児の母。