子どもの世話に一生懸命になるあまり、自分を犠牲にしすぎている......これはもしかしたら、お互いにとって良くないことかもしれません。

 

 

子どもに頼まれたときは「私にも用事があるから」

 

子どもの世話を一生懸命にやってきた人ほどそうなのですが、自分のことを後回しにして、すべてのことで子どもを優先するのが当たり前になってしまっていることは、多いものです。

子どもが小さいうちは、子どもを優先するのも当たり前かもしれません。

親の都合で、子どもは動いてくれませんからね。

でも、あまりにも親が自分自身を犠牲にして、"子どものために"とやりすぎると、子どもは、親はなんでも自分のために動いてくれる存在であると勘違いしてしまいます。

子どもが、自分のことを親がやってくれて当たり前だと思っているようであれば、もしかしたら、今まであまりにも子どもの犠牲になりすぎていたのかもしれません。

 

子どもがある程度大きくなったら、「私にも用事があるのよ」ということを、きちんと伝えて、親と子ども自身がやることは別である、と伝える必要があります。

「私にも用事があるから、自分のことは自分でやってね」と、子どもが自分でやるべきことを、やらせるようにする必要があります。

 

ところが、「私にも用事があるから」という言葉を伝えるのが、とっても悪いことをしているように感じるという親御さんが多いのです。

まるで、子どもをないがしろにしているような気がするとおっしゃるのですが、そうではありません。

 

ないがしろにしているのではなく、親と子どもは別人格であるということ、親は子どもの世話を一生やり続けるものではないことを、きちんと教えなくてはいけないのです。

 

日本人の中には、犠牲を美徳と捉える人が多いのですが、「私のことはいいのよ。あなたのために尽くします」という犠牲は、相手の自立を妨げてしまいます。

 

これは、子育てだけのことだけではなく、夫婦間でもよく起こることです。

奥さんが、自分のことは横に置いて、ご主人のお世話を焼くのも同じことなのです。

そうすると、ご主人は何もできない人になってしまいます。

反対もありで、ご主人が奥さんのお世話ばかりしているという場合もありますね。

その場合も、奥さんは自立することができなくなってしまいます。

 

「私にも用事があるから」ときちんと伝えて、自分を優先する日を作ることから始めましょう。

それは、子どもをないがしろにすることではなく、子どもが自立していくためには、必要なことなのです。

また、親が自分を優先することで、子どものせいで、好きなことができないというイライラも軽減されるようになります。

子どもを悪者にしなくてもよくなるわけですね。

 


 

【本書のご紹介】

 

子どもの自立を遅らせるひと言・助けるひと言

 

『子どもの自立を遅らせるひと言・助けるひと言』

何気ない言葉の中に、実は子どもの自立を望んでいないという本心が潜んでいます。本書はその真実に気づき、行動を変えることで親離れ・子離れがうまくいくようになる1冊です。
※家庭直販書です。一般書店では販売していません。


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【著者紹介】

大門昌代(だいもん・まさよ)

カウンセリングサービス所属カウンセラー・神戸メンタルサービス所属トレーナー。2005年よりカウンセラーとして活動、大阪を中心に東京、名古屋、福岡にてカウンセリング、カウンセラー養成講座、ワークショップを開催。自身の経験をもとにしたわかりやすいレクチャーが支持を得る。カウンセリングや講座、講演では「誰にでもわかりやすく」をテーマに、日常生活に役立つ心理学を目指して活動している。100人規模のグループセラピーをリードするトレーナーとしても活動する実践派である。