女性が抱えるさまざまな役割には、それぞれに違ったストレスがあります。その対処法について学びましょう!

 

 

5つの“役割ストレス” フ~ッっと軽くします!

 

女性は自分自身、そして家族のライフステージが変わるごとに人生の方向性が劇的に変化することが多いものです。 そうした変化によってたくさんの刺激や気づきを得られる半面、新しい役割への適応に戸惑い、ストレスを感じやすい面もあります。こうした女性ならではの役割からくるストレスには、どう対処していけばいいのでしょう? ここでは「母」「妻」「嫁」「娘」「働き手」という5つの役割に焦点をあて、それぞれのストレスに対する向き合い方のヒントをお伝えします。一つひとつの“役割ストレス”を乗り越え、大人の女性としての充実した人生を実現していきませんか?

 

【役割1:母】
子育ての気苦労が 「ストレス対処力」を育てる

 

子どもは、幼いころには親の都合などお構いなしに動き回り、思春期になれば親に激しく反抗したりします。成長してからも受験や就職の問題など、心配の種は山積みです。 しかし、子育てで体験する気苦労こそ、「ストレス対処力」を育てるための重要な経験です。ままならない問題に耐え、小さなストレスは受け流し、解決できそうなことは工夫して解決する――。こうした対処力は、毎日の実践の繰り返しによって上達します。そして、ストレスに対処する母親の背中を見ることで、子どもも自分のストレスと上手に付き合えるようになるのです。

 

【役割2:妻】
夫婦の「違い」を認めれば、 夫への不満は激減!

 

夫婦は、最も長い時間を共にする「同士」です。そうした二人が尊重し合いながら歩み続けるには、夫婦の「違い」を認めること。つまり、夫婦は「考え方や感じ方が違う」という事実を、受け入れ合うことが必要なのです。 「自分と同じように思うはず」という夫への期待は、「どうして○○してくれないの?」という不満につながります。「夫婦は異質である」ということを前提にすれば、理解できない夫の行動に苛立たず、期待が外れても落胆することはありません。夫婦に違いがあるからこそ、お互いの欠点を補いながら生活することができるのです。

 

【役割3:嫁】
「60点の嫁」が最強! 完璧を目指さないのが正解

 

自分自身もストレスを溜めず、人にもストレスを与えない「ほどよい嫁」とは、気が利きすぎず賢すぎない「60点の嫁」です。そんな嫁なら義父母は安心し、親戚も楽に付き合ってくれるでしょう。 60点の嫁を実践するには、何ごとも完璧にこなそうとせず、適度なマイペースさを維持すること。また、そもそも義父母は「夫」の両親です。嫁の自分ばかりが義父母のことを考えるのではなく、夫が主体となって対応するよう促すことも大切です。「婚家の嫁」としての役割を考える前に、まず「夫の妻」としての役割を意識しましょう。

 

【役割4:娘】
「適度な距離感」で心の負担を減らそう!

 

親思いの「孝行娘」が、必ずしも親を幸せにするわけではありません。いつでも親に寄り添い、親の要求ばかりを聞き入れていると、親はいつしか娘に依存し、娘だけを頼りにしてしまうかもしれません。親孝行すぎる態度が自分自身を窮屈にし、親の自立心を奪ってしまうこともあるのです。 ときには自分の都合を優先させ、素直な気持ちを伝えることも必要です。一生続く親子関係だからこそ、負担の積み重ねによって親への嫌悪感が生まれないよう、適度な距離感でほどよく付き合っていくことが大切です。

 

【役割5:働き手】
ワーキングマザーこそ近しい人間関係を大切に

 

女性が仕事に向き合う場合、仕事と生活との調和、すなわち「ワーク・ライフ・バランス」を考えることが非常に大切です。どんな仕事でも、必ずストレスは生じるものですが、そんなときでも、私生活さえ充実していれば、仕事のストレスを適度に受け流すことができるのです。 逆に私生活が揺らいでいると、仕事のストレスをうまく処理することができず、心身共に疲弊してしまいます。したがって、仕事のストレスを楽にするためにも、家族や友だちなどの近しい人間関係を大切にし、毎日を楽しく丁寧に暮らすことを意識していきましょう。

 

心揺さぶられても、 苦悩はいつまでも続かない

 

ここまで述べてきたように、大人の女性にはさまざまな“役割ストレス”が生じます。それらを一つひとつ乗り越えることで女性は成長し、強くてしなやかなこころを手にすることができるのです。  たとえ、一つの“役割ストレス”に揺さぶられても、同じ苦悩が永遠に続くわけではありません。一つの“役割ストレス”に向き合い、工夫して乗り越えていけば、その経験は他の“役割ストレス”への対処のヒントになります。そして悩みを抱えた家族を支えるときにも役立ちます。だからこそ、目の前のストレスにめげず、上手に対処していきましょう。

 

【著者紹介】

大美賀直子(おおみか・なおこ)
メンタルジャーナリスト。ストレスやメンタルヘルスの分野を中心に情報を発信している。精神保健福祉士。All About「ストレス」ガイド。著書に『働く私の「自分時間」』(明日香出版社)などがある。

 


 

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