頭のいい子、性格のいい子の土台は家庭がつくる
頭のいい子、性格のいい子を育てるために、親ができることは何でしょうか。
※本稿は『PHPのびのび子育て』2017年10月号に掲載されたものを一部抜粋・編集したものです
【著者紹介】榎本博明(えのもと・ひろあき)
1955年生まれ。東京大学教育心理学科卒。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て、現在、MP人間科学研究所代表。主な著書に、『伸びる子どもは○○がすごい』『勉強できる子は○○がすごい』(以上、日経プレミアシリーズ)、『教育現場は困ってる』(平凡社新書)、『〈自分らしさ〉って何だろう?』『「さみしさ」の力』(以上、ちくまプリマ―新書)『「やさしさ」過剰社会』(PHP新書)などがある。
かしこさと強さの土台をつくる! 家庭は子どもの心と能力を育てる基地です
無邪気に動き回る子どもを見ていると、気持ちが和みます。危なっかしくてハラハラさせられたり、言うことを聞かなくてイライラさせられたりすることがあっても、心の底では愛情深く見守っているはずです。
親の関わり方によって、子どもの性格や能力、将来が大きく左右されるなどと言われるため、どう関わったらよいか不安に思う親御さんもいるでしょう。でも、愛情があり、しっかりと気持ちを子どもに向けていれば、細かなことを気にする必要はありません。
幼い子どもにとって、一番重要な課題は、親との間に愛着の絆を形成することです。
いつも温かく見守ってくれている人がいることで、子どもは安心し、自信をもつことができます。そして、人を信頼し、人に対して温かい気持ちを向けることができるようになります。