「思いやりの心は3歳で現れる」子どもの優しさを育む共感テクニック

堀田秀吾

感情を表す言葉を差し出してあげる

子どもは怒っていると、感情をうまく言葉にできません。特に、男の子は女の子よりも口がうまくないので手が出やすい。

親から「こうなのかな?」と感情を表す言葉を差し出してくれると、子どもは落ち着きます。暴力はよくないということは、その後できちんと伝えるといいみたい。

ジャッジするのは一番よくないし、兄弟だからといってどちらかを叱ることはしたくない。なるべく公平にしています。子どもが気持ちを言葉にできたら、親が代理して兄弟に伝えてあげるといいかも。

【もっとやる気にさせる応用フレーズ】
・叩く前にパパかママに何が嫌か言ってごらん
・パパかママが話聞くよ。ゆっくり教えて

お悩み2. 友達にマネされて怒る

子ども同士で相手のマネをしたり、されたり…。よくあることですが、マネされて傷つく子もいます。親としてはマネした子との関係も考えてしまいます。

【言いがちフレーズ】
それくらい、いいじゃない

【おすすめフレーズ】
ミリちゃんがマネしたいくらい、素敵なんだよ

カナちゃんは、ママに買ってもらった動物のキャラクターつきのヘアゴムがお気に入り。いつも髪につけています。とっても素敵だったからか、ある日、お友達のミリちゃんも、同じヘアゴムをつけてきました。

「ミリちゃん、それやめて。あたしのマネしないで」
「えー、だってかわいいんだもん」
ミリちゃんは得意げです。
「あたしが最初にはじめたんだもん! やだ!」
カナちゃんは怒り始めました。