「電車で大はしゃぎする子ども」を落ち着かせるとっておきの一言

堀田秀吾
2023.11.01 13:35 2023.03.02 13:22

「商品」を「おもちゃ」に置き換えて説明する

勉強する女の子

購入していないものは、自分たちのものではないことを、まだ理解できない子どもがほとんど。そんな時は、なぜ触ってはいけないのかを言葉にしたい。自分のものではないこと、それと同時に、ほかの人にとっては大事なものだと、教えてあげると効果的!

「自分の大切なもの」という言葉を、子どもの具体的なおもちゃの名前に置き換えて言うと、未就学児でもわかってくれやすいです。うちは、「自分の大事なものを壊されたらどう思う?」で、たいてい納得してくれる。子どもは好奇心旺盛なので、気長に何度も伝えていきたい。

【もっとやる気にさせる応用フレーズ】
・ジロウだってお気に入りのおもちゃ、壊されたくないよね
・それは誰かの大事な食べ物だよ

お悩み3. 公共の場で、人に迷惑をかける

泣く子ども

子どももいずれは社会生活で、他人と関わる機会が増えます。どうすれば人に迷惑をかけないように声かけできるでしょうか。

【言いがちフレーズ】
ほかの人に怒られるから音を切りなさい

【おすすめフレーズ】
ここはみんなが静かにする場所だから、音はなしにしようね

エリちゃんはゲームが大好き。誕生日に買ってもらったポータブルゲームを、お兄ちゃんのつき添いで来た病院にも持ってきました。得意げにゲームをするエリちゃん。

ただ、音が出るように設定したまま使っているため、待合室に音が鳴り響いています。困ったことに、エリちゃんは素知らぬ顔でゲームをしています。

堀田秀吾

堀田秀吾

言語学博士。言語学、法学、社会心理学、脳科学等の分野から言葉とコミュニケーションをテーマに研究を展開。『人間関係の99%はことばで変わる!』『科学的に元気になる方法集めました』等著書多数。

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