3歳と7歳で変わる! 子どもの性格の土台を作る「親の言葉」

竹内エリカ

ふだん何気なく発する親のひと言が、良くも悪くも子どもの性格を形成します。竹内エリカさんは、3歳と7歳で親が気をつけるべき言葉がかわってくると言います。

※本稿は『PHPのびのび子育て』2017年6月号特集は「「いい性格」をつくる親の口ぐせ」から一部抜粋・編集したものです

竹内エリカ(一般財団法人 日本キッズコーチング協会理事長)
幼児教育者。淑徳短期大学非常勤講師。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。20年にわたり、子どもの心理、教育、育成について研究。2児の母。『明るい子どもが育つ 0歳から6歳までの魔法の言葉』(中経出版)他著書多数。

3歳と7歳で変えよう! 「性格の土台」は親の言葉がつくる

幼い時期は、親と一緒に過ごす時間が長いため、親の言葉は子どもにとって、一種の暗示のようなものといえるでしょう。

とくに3歳以降は、社会との関わりを学び始める時期ですので、親の言葉が価値観の基礎となるのです。

「あなたはできるわ」と言われて育った子は、恐れずに挑戦する子になります。逆に「あなたはダメな子ね」と言われ続けると、「自分はダメな子」と思い込み、挑戦も努力もしない子になってしまいます。

子どもには、育ちを助けるような言葉をかける必要がありますが、そう意識をしていないと、つい良くない言葉を言ってしまいがち。実はそれは、お母さんの”心のくせ”から出ていることが少なくないのです。

心のくせを直すのはむずかしい…と思うかもしれませんが、大丈夫。意識して言葉を変えていけば、それが“口ぐせ”になり、次第に心のくせも直ります。

また、小学校にあがると、親の言葉が子どもの自己評価に影響を与えるようになります。そのため、とくに他人と比べるような言葉は避けたいものです。

3歳 お母さんの「心の7くせ」

1.「急ぎなさい!」「早く!」
せっかちで、つい自分のペースで子どもを育てようとする。

2.「大丈夫?」「◯◯した?」
心配性で、子どもの先回りをしておせっかいを焼いてしまう。

3.「△△しなさい!」
自分の思いどおりに育ってほしくて、子どもに命令することが多い。

4.「もう知らない!」
手がかかる子で、どうしていいかわからず、途方にくれてしまう。

5.「あなたはダメなんだから」
何でも決めつけてしまいがち。ボキャブラリーが乏しいのも原因。

6.「いつも◯◯なんだから」
物事を自分の基準で判断。とても優秀でまじめなお母さんに多い。

7.「◯◯しないと△△するわよ!」
即効性を求め、物で釣ったり脅したりして子どもを動かそうとする。

7くせを封じて「いい性格」に導こう

お母さんの「心の7くせ」は子どもに影響を与えます。そのことを理解して、良い方向へ導くようにしましょう。