「抱きしめる」ほど、たくましくなる!
愛情にブレーキをかけすぎると…
子どもは不安がある時などに親にスキンシップを求めてくることがあります。幼児期のスキンシップは大切です。肌のぬくもりが伝わると、子どもは安心できます。
不安な時、言葉を発しなくても抱きしめてもらって安心したという経験はどなたにもあるのではないかと思います。この時、自立のためと突き放してしまうと、子どもは情緒が不安定になり、人の顔色をうかがったり、自信がもてなくなったりします。
幼い頃の自立とは?
甘えたい気持ちに寄り添うことこそ、自立の種まきなのです。
(1)歯磨、着替え、トイレなどが1人でできるようになる
歯磨、着替え、トイレなどの基本的生活習慣は、幼児期にほぼ身につくようになります。しかし、個人差が大きいので、きょうだい間や他児と比較して、「どうしてできないの?」と言わないようにしましょう。
時間はかかっても、できるだけ「自分でやりたい」という子どもの気持ちを尊重しながら、「できない」と言ってきた時にはできない部分をさりげなく手伝い、「できたね」という達成感を一緒に味わうようにしましょう。
(2)愛されているという確信から、相手を思いやれるようになる
相手から愛されている、受容されているという心地良さを感じることによって情緒が安定し、相手を思いやれるようにもなります。
多くの親が、わが子に「思いやりのある子どもになってほしい」と願いますが、それには、まず、親や周囲の大人が子どもに思いやりをかけることが大切です。思いやりをかけられた経験がないと、子どもは人に対して思いやりをもつことはできません。豊かな愛情は子どもの人間性を豊かにしていきます。