「抱きしめる」ほど、たくましくなる!

井戸ゆかり

自立の種は将来、こうして花開く

あふれるほどの愛情が、生涯の支えとなるのです。

(1)自分の人生を切り開いていくことができる

親から愛情をかけて育てられた子どもは自己肯定感をもち、意欲的にさまざまな経験を積むことでしょう。

その結果、自発性(自分で考え自分で選択し自分で行動する力)、社会性、創造性などが発達し、将来、社会に出ても、人とのコミュニケーションが円滑にとれ、問題にぶつかっても解決する力が養われています。そのためにも、子どもを見守りながら、子どもの意志を尊重し、さまざまな経験が積めるような環境を保障したいものです。

(2)良好な親子関係を築ける

思春期以降、子どもはいろいろな問題にぶつかり悩むことがあります。そのような時、幼児期から親に受容されてきた(甘やかしとは違います)子どもは、親に対して信頼感をもっているので、それを心の支えにして困難や葛藤を乗り越えられることが多いと言われています。

また、成人した時、親に依存することなく、経済的にも生活面でも自立し、ほど良い距離を保った良好な親子関係を築くことができるでしょう。