「甘え」がはぐくむ5つの能力
「甘えさせ」が能力を伸ばす!
【1】行動力…お母さんが見守ってくれる安心感で育ちます
全てを親に依存していた子どもも、成長とともに「自分でしたい」という意欲を持つようになります。たとえば、まだひとりでは上手にできないのに、服を着たがる、靴をはきたがる、自分でスプーンを持ってご飯を食べたがるなど、お母さんから少し離れて、自分で自由に行動したがります。
でも自分でできると思っていたことができなかったり、「あ、お母さんから離れちゃって寂しいな」と感じると、あわててお母さんの元に戻ってきます。
このときの甘えがとても大切なのです。寂しいと感じたときにお母さんのところにくると受け入れてもらえる。その安心感が子どもを次の行動や挑戦に向かわせるのです。
【2】自信…失敗しても受け入れてもらえれば自信がつきます
赤ちゃんのときにお母さんに全てを依存していた子どもは、安心だけれども不自由だという気持ちを抱くようになります。
そして親から離れ、何でも自分でしたくなるのですが、当然うまくいかないこともありますね。そのとき、子どもは不安や残念な気持ちになり、以前の「安心」の世界へ戻ってくるのです。
これが甘えになります。そこでお母さんから「よくがんばったね」「次はきっとできるよ」「どうすればうまくいくか一緒に考えよう」という言葉をかけてもらえると、元気回復! またさらなるチャレンジをしていきます。
この繰り返しで、次第に成功体験が増えていくと、自信も育っていくのです。
【3】折れない心…お母さんとの信頼関係が心を強くします
子どもは自分が「愛されている」「認められている」「必要とされている」と感じられる家庭で育つと、親と強い信頼関係を築くことができます。この愛され、認められ、必要とされる喜びが子どもの心を支えるのです。
たとえば3歳くらいだと、幼稚園や保育園でお友だちと遊んでいて何かイヤなことがあっても、うまく言葉で伝えることができないことが多いものです。子どもの表情を見て何かあったのかなと思ったら、お子さんを膝の上にでも乗せて、話を聞いてあげる環境をつくりましょう。
お母さんが一番の理解者、応援団長であることを感じ取ると、子どもは心を強くし、簡単には折れない心をはぐくむのです。