子どもをダメにする 家庭のNG会話
夫とのNG会話
子育ては夫婦2人で力を合わせてするものだから、夫にも子どもの日常を知っていてもらわないといけないと思って、子どもの良いことも悪いことも話したくなります。悪さをしたことなどは、とくに話したくなりますね。
たとえば、「今日はお昼寝をしなかったのよ。スーパーマーケットで走り回って店員さんに注意されたの……。公園へ行ってもお友だちと遊ばなかったの」などなど、感情も多々入って「お父さん、なんとか言ってよ」と。
夫の本音は「ぼくは見ていなかったからなんとも言えないよ……」。これでは、会話をしているつもりがいつしか夫婦げんかにエスカレートしかねない状況です。そして、それを聞いている子どもは居心地が悪いでしょう。
【ねぎらいの言葉をかけてもらいましょう】
日頃から夫に「毎日ご苦労さま。今日も大変だったでしょ」と優しい言葉をかけていると、夫からもがんばっている妻に「よくやってるな。大変だな。家事もよくやってくれて、子どもたちも元気で子どもらしい利発な子に育っているよ。お母さんのおかげだよ。ありがとう」と。
ねぎらいの言葉があると、子育ての疲れがスーッと軽くなりますよね。そんな会話を聞いている子は安心し、癒やしと安らぎのある家庭をもたらすのです。
親・姑とのNG会話
子育ては両親の領域です。でも、孫可愛さにあれこれ世話を焼いたり、娘(嫁)の子育てや孫のことを全部知って安心しておきたいという親や姑がいます。
そして、気をつかって日頃の様子を報告したり、孫の顔を見せに行ったり、行事に誘ったり……していませんか?
親や姑に会ったとき、子ども(孫)の話題が会話がいちばん弾むのですが、気をつけたいことは、子どもの欠点や短所、失敗は言わないことです。
言ってしまうと、あなたの言葉を通して孫のことを見てしまうからです。すると、孫に会ったとき「〇〇くん、買い物に行ったとき迷子になって叱られたんだってね」などと安易に話したりし、子どもは「なぜ知っているの?」と疑問に思ってしまいます。
【親や姑には子どものいい話をしましょう】
特に久しぶりに会った親や姑の前では、子どものいいことを話題にしたいものです。子どもに聞こえないようにひそひそと欠点や短所、失敗を話していると、子どもは「もしかしてボクのこと話してるのかな?」と聞き耳を立てて、気が休まらないかもしれません。
どのようなときも、どのような人の前でも、お母さんはわが子の味方になるような会話を心がけましょう。親や姑とは、お互いほどよい距離感を保てる関係がいいですね。