体が弱くて休みがち……うちの子大丈夫?
イラスト:林ユミ
すぐに体調を崩す子ども。もうちょっと丈夫になってくれたらいいのに……!なんて思ってしまいますよね。子育てを楽にするコツを、育児番組で人気のくわばたりえさん、井桁容子さんにうかがいました。
※本稿は、くわばたりえ・井桁容子著『くわばたりえの子育ての悩みぜ~んぶ聞いてみた! 』(PHP研究所)から一部を抜粋し、編集したものです。
くわばたりえ(お笑い芸人)
お笑いコンビ「クワバタオハラ」のボケ担当。2010年10月に長男、2013年10月に次男、2015年6月に長女を出産。育児について直接ママたちと語り合う「メガネのママ友会」を定期的に開催している。主な著書に『あなたが生まれてから』(マイナビ)、『ママの涙』(主婦の友社)などがある。
井桁容子(保育・子育てカウンセラー)
東京家政大学短期大学部保育科卒業。30年以上にわたる保育士経験を活かした講演がお母さんたちに人気。テレビの子育て番組に出演するなど幅広く活躍中。著書に『ありのまま子育て』(赤ちゃんとママ社)などがある。
子育て中のホンネ
・病気がちで保育園を休んでばかり。(こんなに虚弱でこれから大丈夫?)
・流行った病気に必ずかかる。(うちの子ももっと丈夫になってくれないかしら)
・よく熱を出したりして園を早退する。(仕事を抜けるときの肩身の狭さといったら……)
・体調をくずすといつもママが病院に。(たまにはパパが仕事休んでよね)
保育園からの緊急連絡先の一番をパパにする…くわばたりえ
3人とも保育園に入って2カ月くらいは、病気で休んでばかりでした。風邪はもちろん、RS ウイルス、ノロウイルス、手足口病、インフルエンザなど、確実にもらってきます。保育園で「○○が流行り始めました」と貼り出されると、その段階で「はい、うつりました~」と思います(笑)。
子どもは病気するものと思って、その覚悟が必要かなと思います。働いている人は、病気のときに仕事をどうするのかも考えておかないと。
友人は、保育園からの緊急連絡先の一番目を、あえてパパにしたそうです。パパに連絡が入ってもお迎えに行けるわけじゃないのですが、パパからママに「ごめん、頼むわ」となるし、「大変だったね」「どうだった?」と聞いてもらえる。
もしもママが連絡を受けていたら、急いで仕事を切りあげて迎えに行ったとしても、パパは何も知らないまま。これ、いい作戦だと思いませんか?
子どもは大事な免疫を作っている時期…井桁容子
乳幼児期は体に免疫を作っている時期なので、次々に感染症にかかって当然です。病院に連れていくことも、保育園に行けなくて仕事を休むことも、親は大変ですが、悪化して長引かせないように早めに大事をとることが結果的に親も子どもも負担が少ないです。小さい頃にちゃんと免疫力をつければ、3くらいからは病気になることがグンと減ります。
大切なのは、子どもの前で「病気になっちゃった。どうする?」と慌てて、困ったようすを見せないこと。これが続くと、子どもは病気をすると大好きなお母さんの足手まといになると小さい胸を痛め、痛いときやつらいときに我慢するようになります。10代になってから、拒食症が反動となって現れた子もいました。
病気のときは、ただでさえ具合が悪いのだから「つらいね。大丈夫だよ。今日はおばあちゃんに来てもらうね」と、あなたのことを心配していること、迷惑だなんて思っていないことを伝えましょう。