3歳・7歳・10歳で変わる!子どもの能力を育む「聞き方」
これはNG!「聞き方」でやってはいけない5
せっかく話を聞いているのに、間違った聞き方をしてしまうと「話を聞く効果」も薄れてしまいます。子どもの話を聞くときは、ここに記したようなNGの「聞き方」をしないように気をつけましょう。
○NG1:子どもの話を頭から否定する
親からすると「それはダメ」「その話はおかしい」と思うようなことを言ってきたとき、頭から否定してしまうと「何を言っても大丈夫」という安心感をもたせてやれなくなります。
まずは「そうなんだね」と共感して、「どうしてそう思うの?」と理由を聞いたり、「でもママはこう思うな」と親の考えを伝えたりするようにしましょう。
○NG2:カーリングペアレンツになる
先回りして話をとってしまうのは、子どもの能力の芽をどんどん摘んでいってしまうことになります。
先回りして子どもの進む先をどんどん整備してしまう親は、カーリングというスポーツになぞらえて「カーリングペアレンツ」と呼ばれますが、話の先回りが増えると考える必要がなくなるため、「自分で考える力」をなくすのです。
○NG3:子どもの話を聞き流す
親が自分の話を聞いてくれていないことは子どもにも伝わります。上の空で聞いたり、聞き流しが多いと、子どもの話す意欲を損なってしまうことになりかねません。
それを避けて、共感してもらった満足感がもてるように、「○○で楽しかった」「そうか、楽しかったんだね」など、子どもの話の文末を同じ言葉で返すリフレインを活用しましょう。
○NG4:子どもの話をまとめる
子どもの話はたどたどしいものです。途中でじれったくなって、つい「それはこういうことでしょ」とまとめてしまいたくなります。でも、それは子どもの考える力をつぶしてしまうことにつながります。
話の先が見えていたとしても、「それで、どうしたの?」「○○ちゃんは、どう思ったの?」と促しながら、最後まで聞きましょう。
○NG5:自分の感情をぶつける
親も人間です。機嫌が悪いときもあります。でも、そのイライラを、話しかけてきた子どもにぶつけてしまうのは、やはり避けたいものです。
イライラして話が聞けそうもないときは、大きい子なら「いまママには、機嫌が悪い警報が出てるよ〜!」、小さい子なら「ごめんね、いま、ちょっと具合が悪いの」と伝え、話が聞けない状況であることを伝えることも必要です。