「子どもに伝わる叱り方」と「効果の無い叱り方」の違いとは?
効果のない叱り方3
「叱っても効果がない」「何度言ってもまた同じことをくり返す」と感じるお母さんは、こんな叱り方をしていませんか?
1.ヒステリックに叱るAさん
Aさんは、子どもが言うことを聞かないと、ついイライラしてヒステリックな口調で叱り飛ばしてしまいます。でも、それで子どもが言うことを聞くのは、お母さんが怖いから。
「怖いから言うことを聞く」のは、裏を返せば「怖い人がいなければ、何をやってもいい」という理解に終わります。子どもは「何がよくて、いけないのか」を学ぶことができず、結局同じことをくり返して、またお母さんを困らせます。
2.愛情のさじ加減で叱るBさん
Bさんは、子どもが言うことを聞いた時は、「○○ちゃん、大好きよ~」と愛情たっぷりの態度で接しますが、聞き分けがないと「そんな○○ちゃんなんてお母さん大嫌い!」と冷たく突き放すような叱り方をしてしまいます。
子どもはお母さんの愛情を失いたくないので、必死でその場は言うことを聞きます。でも、親の顔色をうかがうようになるだけで、やっていいこと、悪いことの学びにはなりません。
3.性格にレッテルを貼って叱るCさん
Cさんは、「あなたはグズなんだから」「乱暴な子ね」と子どもの性格のせいにして叱ってしまいます。でも、そういう叱られ方をしても、子どもは自分の性格を直すことはできません。言われた子どもは、悲しくなるか、反発して怒るかのどちらかです。
また、「グズ」「乱暴」といったレッテルを貼られることで、ますますその性質が意識されるようになり、かえって逆効果なのです。