ゲームをやめない子どもへの対処法

おやのめぐみ

「暇つぶしにスマホのゲームをさせたら、すっかり夢中に。出先でおとなしくさせるのにはいいのですが、家でも、外遊びの公園でもやりたがって困ります。一度与えると、私の言うことも耳に入りません。そして取り上げると大泣きするのです。」

…..こんな時は、どのように対処すれば良いのでしょうか?

※本稿は、『子どもにガミガミ言いたくなったときの対処法31』(PHP研究所)から、一部を抜粋・編集したものです。

おやのめぐみ(小屋野恵:子育てコンシェルジュ)
子育てや教育に関するテーマを中心に企画・編集・執筆活動を行う。そのやさしさとユーモアにあふれる文章は、多くの読者から支持を得ている。著書に『お母さんが変われば、子どもの「イライラ行動」が変わる!』(PHP研究所)、『お母さん次第でぐんぐん伸びる!男の子の育て方』(メイツ出版)など多数。https://oyanomegumi.com 

夢中になるから商売になる

わかりきったことかもしれませんが、ゲームは誰かの善意によって無料で提供されているものではありません。最初は無料で遊ばせて、より高いレベルに行きたければ課金されるというシステム。もしくはソフトそのものが有料で販売されている場合もありますね。つまり、つくり手としては、一人でも多くの人にお金を払ってもらいたいものなのです。

そうすると、そのゲームはずっとやっていたいと思わせるもの、ずっとやっていても飽きないものでないとお金は払ってもらえません。少しでも魅力的に、簡単に、しかも長時間楽しめるものにしようと、専門家が必死で考えた結果がリリースされているのです。

プロが知恵を出し合ってつくり上げたものを、素人の、しかもまだ何もわからないまっさらな状態の子どもたちに与えれば、時間を忘れてやりたくなるし、ちょっとやそっとではやめられないに決まっています。

外出先でウロチョロして困るとき、乗り物に飽きて騒ぎ立てるとき、ちょっと与えれば静かになってくれるスマホやタブレット端末のゲーム、携帯ゲーム機はお母さんたちにとってある意味救世主でもあるでしょう。私はそのこと自体が悪いこととは思いません。

でも、その後ろには、これを仕事にして利益を得ている会社、儲かっている人がいることを忘れてはならないとも思うのです。